平成25年第3回(9月)見附市議会定例会会議録(第2号)
〇議事日程 第2号
平成25年9月10日(火曜日) 午前10時開議
第 1 一般質問
一 般 質 問 事 件 表
順位 |
質 問 者 |
質 問 事 項 |
1 |
14番 山 田 武 正 議員 |
1.8月1日の水害と今後の水害対策について |
2 |
8 番 関 三 郎 議員 |
1.市民を自然災害の脅威から守る減災の推進について |
3 |
4 番 渋 谷 芳 則 議員 |
1.接遇サービスの向上に向けた窓口業務について |
4 |
16番 小 林 繁 男 議員 |
1.水害対策について |
5 |
5 番 大 坪 正 幸 議員 |
1.まちなか賑わい中核施設の整備について |
6 |
3 番 重 信 元 子 議員 |
1.防災・減災について
2.読書の推進について |
〇本日の会議に付した事件
議事日程と同じ
〇出席議員(17人)
1番 五 十 嵐 勝 2番 木 原 大 輔
3番 重 信 元 子 4番 渋 谷 芳 則
5番 大 坪 正 幸 6番 押 野 見 淺 一
7番 小 泉 勝 8番 関 三 郎
9番 高 橋 健 一 10番 小 林 伸 一
11番 亀 田 満 12番 久 住 裕 一
13番 佐 々 木 志 津 子 14番 山 田 武 正
15番 渡 辺 み ど り 16番 小 林 繁 男
17番 井 上 慶 輔
〇欠席議員(なし)
〇説明のため出席した者
市 長 久 住 時 男
副 市 長 清 水 幸 雄
会 計 管理者兼 高 橋 弥 一
会 計 課 長
企 画 調整課長 金 井 薫 平
まちづくり課長 森 沢 亜 土
総 務 課 長 池 山 久 栄
市 民 生活課長 平 賀 大 介
税 務 課 長 星 野 豊 明
産業振興課長兼 岡 村 守 家
農 業 委 員 会
事 務 局 長
建 設 課 長 吉 田 正 宏
健 康 福祉課長 細 川 與 司 勝
病 院 事 務 長 大 橋 耕 一
ガ ス 上下水道 長 谷 川 仁
局 長
消 防 長 中 澤 博
教 育 委 員 会 神 林 晃 正
教 育 長
教 育 委 員 会 星 野 隆
事 務 局
教 育 総務課長
教 育 委 員 会 松 井 謙 太
事 務 局
学 校 教育課長
教 育 委 員 会 土 田 浩 司
事 務 局
こ ど も 課 長
監 査 委 員 渡 辺 秀 晃
事 務 局 長
〇事務局職員出席者
事 務 局 長 田 伏 智
副 主 幹 佐 藤 貴 夫
議 事 係 長 大 久 保 英 輝
午前10時00分 開 議
〇久住裕一議長 これより本日の会議を開きます。
現在の出席議員17人、全員であります。
発言の訂正
〇久住裕一議長 日程に入る前に、ガス上下水道局長より発言の申し出がありましたので、これを許します。
ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 9月6日での本会議において、議案上程の際の提案理由に一部誤りがありましたので、ここに訂正をさせていただきます。
議第71号、見附市下水道事業会計補正予算(第1号)の予算第2条における収益的支出の補正予定額及び補正予算実施計画書の収益的支出総係費の補正予定金額を150万円と申し上げましたが、それぞれ15万円でございましたので、ここにおわびを申し上げ、訂正をさせていただきます。
以上でございます。
〇久住裕一議長 傍聴者の方、こちらの席あいていますので、こちらのほうにお座りください。
日程第1、一般質問
〇久住裕一議長 日程第1、一般質問を行います。
まず、14番、山田議員の発言を許します。
14番、山田議員。
〔山田武正議員登壇〕
〇山田武正議員 平成25年9月議会に当たり、通告しました8月1日の水害と今後の水害対策について質問いたします。
今農家は稲刈りの真っ最中、この忙しい合間を縫って傍聴席には区長を初め町内の方々、そして地域の方々が大勢傍聴に見えておられます。いかに水問題で悩み、苦しみ、そして何とかしてほしいという気持ちのあらわれでないかと、このように思うところであります。当局の前向きの答弁を期待するものであります。
8月12日、高知県四万十市において気温が41.0度に達し、国内観測史上最高気温を記録するなど、とにかく暑い夏でありました。それが少し和らいだと思いきや、今度は日本列島をそれこそ北は北海道から、南は九州までところ構わず局地的な大雨が降り、大規模な豪雨災害が連続して発生しております。あげくの果てに竜巻が発生するなど、ことしの気象は異常気象であると言わざるを得ません。これらを踏まえる中で、気象庁が重大な災害の起こるおそれがあるとき、住民が自分自身の身を守るきっかけにしてほしいと新たに特別警報を設け、その運用が8月30日から始まりました。そのような異常気象が連続する中で、災害に強いまちづくりを標榜し、それに向かっての努力を惜しまず、積極的に安全、安心なまちづくりを進める当市に、8月1日、またもや住家187棟、非住家393棟の水害による被害が発生しました。私が住みます名木野町においても、住家への浸水被害が発生し、またか、もううんざり、何とかしてほしい、住民の声があちこちから聞こえてきます。当日の様相と実態、そして地域住民の思いと声を当局にお訴えし、ご理解をいただく中で、今後の市の方針をお聞かせいただきたいと思います。
この件については、私の住む地域のことであり、また我が家自体も床下浸水の被害を受けていることから、我田引水と捉えられるのではないかと大変申し上げにくいところでありますが、地域の声を行政へと、あえてここに立たせていただいた次第であります。8月1日午前1時半ころ、余りにもの激しい雨音に目を覚まし、外を眺めるなりまたか、2年前の新潟・福島豪雨を思い起こしながら、これは下手をするととひとり言を漏らし、被害発生の不安を胸に、身支度を整え外へと飛び出しました。やがて町内のあちこちに懐中電灯を頼りに自分の家、また農舎の水の被害を防ごうと動く人、自動車を高台のほうに移動させる人の姿が目に入ってきます。2時ころには公民館に明かりがつき、町内役員の招集が始まりました。このころには名木野川の溢水が始まり、濁流が田んぼに流れ込み始めています。2時半ころだったでしょうか、市の消防防災無線の拡声器から土砂災害警戒情報のアナウンスが繰り返され、地域住民に緊張感が走り、そののちに今度は避難準備情報の防災サイレンが長く鳴り響き、緊張感は一段と高いものとなりました。案の定規模は大きいものではありませんでしたが、北公民館前の山崩れが発生し、県道を遮断、一時交通どめとなったところであります。異常を知らせる消防防災無線より繰り返す土砂災害警戒情報のアナウンス、また避難の準備を呼びかける防災サイレン、住民に危機感を募らせ、緊張感を持たせるに最高の情報伝達でありました。その情報伝達効果の大きさに、改めて感心したところであります。その間も、名木野川からあふれ出る濁流は勢いを増し、3時ごろには田んぼを満杯にした水は住宅地へと流れ込み始め、あっという間に市道南本町名木野線のバス路線を初め、至るところの小路が激流と化しました。このたび水害で町内の被害は、床上浸水1棟、床下浸水15棟、その他農舎等26棟となっております。名木野地域はどうしてこのように水に弱いのか。現地を知る一人として申し上げさせていただくならば、東にそして南に山を抱え、そこには奥深い沢が続いております。市道名木野2号線沿いに名木野の湯の奥に延びる前田沢、林道名木野2号線沿いに延びる神が峰の沢、大雨ともなるとこの2本の沢の水が増水し、滝のように下る濁流は、名木野川で合流し、一気に川をあふれさせます。もう一本の沢は、太田に通じる林道水上線に沿った沢であります。この沢からの濁流は用水路をあふれ、池の内方面に向かってくるのです。沢から勢いよく流れ来る水の量は、平地での1時間当たりの雨量が40ミリとか45ミリとかの話とは全く次元の違う水の量なのです。
あわせて、前にも述べたことがありますが、名木野地域では昭和40年代の初めごろから、水田を埋め立てての開発が始まりました。大きな工場の進出がありました。名木野小学校の敷地跡に南中学校が建設され、その校庭の広さは倍以上となりました。また、緑町1区、2区の宅地開発が進み、今では合わせて500軒以上の町内となっております。そして、新しく特別養護老人ホーム古志の里を初めとし、その周辺の住宅開発が進みました。おかげさまで雇用が生まれ、中学生のにぎやかな笑い声が聞こえ、新しい町内の人たちの交流がある、すばらしい環境下にあるところと思っております。その反面、あれやこれや今まで遊水地の役割を果たしていた広大な面積の水田が埋め立てられ、水の遊び場がなくなってしまった、これも事実であります。俺たちの先代は、水に対する読みが浅かったなあ、そのツケが今回ってきたな。恨み節さえ聞こえてくるありさまであります。いろいろと口説き話になりましたが、これが実態なのです。ご理解をいただきたいと思います。
それではまず、まちづくりについて伺います。水害に強いまちづくりを進める上で、当市での降雨量をどれくらいに設定する中でまちづくりは進められているのか、数値がありましたらお伺いします。
また、8月1日の水害が発生するに至った当市において、どのような降雨状況であったのか、時間ごとの状況を詳しくお伺いします。
次に、水害に弱い地域であることへの認識について伺います。名木野町地域が水害のあるたびごとに住宅被害を繰り返しておりますが、その対策は余り見えてきておりません。この地域が水害に弱い地域であると認識されているのかどうかお伺いします。
また、水害のたびごとに住宅被害が発生する、この原因をどのように分析されているのかお伺いします。
次に、要望に対する回答の進捗状況をお伺いします。平成23年7月30日の新潟・福島豪雨では、名木野町で床上浸水1棟、床下浸水22棟、その他農舎等35棟の被害が発生しております。この被害を受け、平成23年9月6日付で名木野町から区長名で市長宛てに、名木野町住民が水害を受けずに安全で安心して生活できるまちづくりの要望書が提出されております。この内容は、近年の異常気象により雨の降り方がゲリラ的となっていると。新潟・福島豪雨により見附市でも甚大な被害が発生したこと等、これらのことを承知の上で地域の悩みを申し上げ、その解決にお力添えをお願いしたいとしております。要望の1点目として、名木野川堤防の拡幅、かさ上げが要望されております。要望の2点目に、名木野町地域の排水能力が弱いところから刈谷田川へ向けての排水路の検討が要望されております。これらについては、平成23年9月20日付で回答がありました。要望1点目の回答では、名木野川は河川幅が狭く、流下能力が小さいことを当局ではまず認めておられます。しかし、河川の改修については、流下先の山北川等多くの河川の流下能力を調査の上、総合的に調整を行う必要があるので、新潟県を初め関係機関と調整を図っていきたいと回答されております。回答をいただいてから丸2年が経過しました。しかし、現地では何の進展を見ないままにまた同じ被害を繰り返しているわけであります。何の中間報告もお聞きしていないわけでありますが、今日まで山北川を初めとする河川の流下能力の調査はどのように進んでいるのでありましょうか、お伺いします。
また、新潟県を初め関係機関と調整を図りたいと回答されておりますが、どのような話し合いがされ、何を調整されているのかお伺いします。
要望2点目に対する回答は、刈谷田川へ向けての排水路については、広範囲にわたる調査が必要であり、今後雨水対策を含め関係課と調整を図っていきたいと考えていると回答されています。今日までの2年間、ポール1本立っている姿を見たことがありません。どのような調査をされたのでしょうか。また、広範囲とはどこらあたりまでの範囲を指すのでしょうか、お伺いします。
関係課とはガス上下水道課を指すものと思いますが、建設課と同じ産業建設課グループでありますし、調整の図りやすい環境にあると思います。調整の進捗ぐあいをお伺いします。
このたびの水害で、池の内地域の大江用水路からあふれ出る濁流のすさまじい様子を朝6時ころNHKを初め複数のテレビ局が取材しておりました。また、放映もありました。この勢いよくあふれ出た濁流は、名木野小学校グラウンド脇の旧刈谷田川に流れるところから双葉雨水と合流することになりますので、双葉雨水ポンプ場について伺います。熱田町、双葉町、緑町の雨水対策として、この3町内の雨水は、雨水暗渠管により名木野小学校グラウンド脇の旧刈谷田川に放流されていることは承知しております。この旧刈谷田川への通常の排水は、落差を利用した自然排水となっておりますが、豪雨により刈谷田川の水かさが増しますと、逆転現象が生じ、刈谷田川の濁流は旧刈谷田川へと逆流を始めます。これを防ぐための施設である樋門を閉めるわけでありますが、樋門を閉めることにより、行き場を失った内水は一気に水かさを増します。この解決のために、双葉雨水ポンプ場が整備され、樋門を閉めたときにはポンプアップにより刈谷田川へ放流する、これが双葉雨水処理の当初の計画であったとお聞きしておりますが、今のところ全く進展する気配を感じません。排水ポンプの設置計画はどのようになっておりますでしょうか、お伺いします。
次に、樋門開閉作業時の安全対策について伺います。8月1日の水害においても、刈谷田川が増水し、樋門を閉めなければならない状態となりました。市より委託を受けている町内区長の指示を受けた人がこの作業に携わることになりますが、実際に作業に携わった人の話を聞く機会がありました。とにかく怖かった。足がすくんで動かなかった。もう二度とあの作業はしたくないし、させないでくれ、このように話されております。それもそのはずであります。足元に渦巻く濁流を見ながらの作業となりますが、その場にたどり着くまでの通路を含め、樋門の開閉作業をする台の周りに安全柵が全くありません。一歩間違えば人命にかかわる作業をするわけであります。たとえ作業が町内区長の指示であっても、その責任は管理者になろうかと思います。県になるのか、委託を受けた見附市になるのか、いずれにせよ早急に安全柵を設置する必要があるのでないかと思いますが、当局の見解をお伺いします。
また、市内刈谷田川にこのような安全柵を施していない市の管理する樋門の数はどれくらいあるのでしょうかお伺いし、質問といたします。
〔山田武正議員発言席に着く〕
〇久住裕一議長 企画調整課長。
〔金井薫平企画調整課長登壇〕
〇金井薫平企画調整課長 山田議員の質問にお答えします。
まず、当市のまちづくりにおける降雨量の数値についてですが、市内全域を対象として定めたものはありません。しかし、見附市公共下水道事業計画の中で、雨水計画で市街地の計画降雨量を定めております。その数値は、旧来は5年に1回程度の降雨量を想定していましたが、近年短時間の大雨が頻発していることから、区域を定めて10年に1度程度の降雨を時間当たり43.6ミリに対応できる雨水改善計画を順次進めているところでございます。
次に、7月31日から8月1日にかけての時間ごとの降雨状況ですが、国土交通省の観測で31日の21時から22時が2ミリ、22時から23時が1ミリ、23時から8月1日の零時が23ミリ、零時から1時が37ミリ、1時から2時が27ミリ、2時から3時が39ミリ、3時から4時が7ミリ、4時から5時が45ミリで、今回の大雨で時間最大雨量を記録し、5時から6時が1ミリ、降り始めからの総雨量で182ミリメートルの降雨状況でした。
次に、名木野地域が水害に弱い地域としての認識についてですが、過去の水害や大雨の際の浸水状況から、市内での浸水被害の起こりやすい地域であると認識しております。その原因として、地域の北側に刈谷田川、南側を山に囲まれており、山に降った雨が名木野地域に流れ出す地形になっていることが浸水被害が発生しやすい一つの要因になっているいるものと考えております。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 山田議員の質問にお答えします。
名木野川の流下能力の調査についてでありますが、現地調査や流下能力の検討を行い、下水道の計画規模程度の降雨時に対して流下断面は確保されているものと考えております。
なお、これを上回る降雨の際の補修やかさ上げにつきましては、これまでどおり必要に応じて対策工事を行ってまいりたいと考えております。
次に、関係機関との調整でありますが、検討の結果生活流出量をふやす必要があれば、関係機関との協議が必要になりますが、流下断面は確保されておりますので、今のところ協議の必要性はないものと考えております。
次に、刈谷田川への排水路に係る調査配分については、名木野町から明晶町にかけての3町を含む当該水路の流域となります。
また、調査の進捗についてですが、流域内の排水路の状況調査や大江用水路の改修計画との調整が必要となり、現在大江用水路の管理者である福島江土地改良区が行っている改修の概略設計の完了までに協議を進めたいと考えております。
次に、関係課との調整についてですが、大江用水路関係を含む案件のため、産業振興課を含む産業建設グループ内で当該改修や排水路の整備等の情報交換を行っており、今後とも当地域の排水問題について調整を図ってまいります。
次に、刈谷田川に設置されている樋門の転落防止柵についてお答えします。まず、月見台1丁目にある樋門も含め、刈谷田川に設置されている樋門については、安全の確保のため転落防止柵は必要と考えており、以前より樋門の所有者である県に対して設置要望を行っているところです。地域の要望を踏まえ、再度強く要望を行ってまいりたいと考えております。
次に、市が県から受託管理している樋門は現在16カ所で、うち転落防止柵のない箇所につきましては7カ所であります。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 山田議員の双葉雨水ポンプ場についての質問にお答えいたします。
当該ポンプ場につきましては、市街地の浸水対策を目的とする都市下水路事業として着手し、見附第2処理区の区域拡大にあわせ、平成10年3月に公共下水道への移行につき、県の認可を受けたものです。しかしながら、当該ポンプ場については、平常時自然流下が見込まれたこと、また雨水渠の整備によってこれまで平成16年の7.13水害以外では住宅街までの多大な浸水被害が見受けられなかったことなどから、市内の浸水被害の多発する箇所を優先して整備をすることとし、現状に至っております。このことから、同ポンプ場は地形を生かし、遊水地に類似する役割を現時点で果たしているものと考えております。しかしながら、全国的に河川や下水道等の施設能力を超える降雨量による頻繁な浸水被害の発生が危惧されていることから、公共下水道計画区域内の雨量規模の見直しを含め、今後県との協議を進めてまいりたいと思います。
以上です。
〇久住裕一議長 山田議員。
〇山田武正議員 名木野川について再質問いたします。
町内からの要望に回答で、名木野川は川幅が狭く、流下能力が小さいということは既に認められておるわけでありますし、またただいまの答弁で、名木野地域は水に弱いことも認識していると回答いただきました。また、住宅被害が発生しやすい原因も分析されていることがよくわかりました。あとは、それをどう解決に結びつくか、こういうことだと思うのですが、水は高きから低きに流れる、これは道理でありますし、自然であると普通の人であれば100人のうち100人がそう思っていると思います。だが、それがどっこい許されない。山北川を初めとする河川の流下能力の調査の必要ということですが、今の答弁をお聞きしますと、この調査というのは既に終わったと。流下能力はあるというふうに今捉えたわけでありますが、それでその認識でよろしゅうございましょうか、お答えいただきたいと思います。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えします。
山北川につきましては、下流のほうからある程度の計画で改修済みであるというふうに聞いておりますので、その計画雨量に対しては改修済みであると。流下能力はあるというふうに聞いております。
ただ、今回の平成23年度等の災害に対しての流下能力については、また別の問題と考えております。
以上です。
〇久住裕一議長 山田議員。
〇山田武正議員 としますと、名木野川の改修は認められると。下との関連性がなく、これは今度市との関係の中で協議することであって、下との関係といいますか、因果関係と申しましょうか、そういうものはなくなったというふうに捉えてよろしいでしょうか。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えします。
下流域の関係機関の協議につきましては、先ほどお答えしましたとおり、名木野川に流量計算する際に、名木野川への計画流出量、入ってくる水の量、これが今の計画と変わってふえるようであれば、それは協議が必要であるというふうに考えております。今考えている流域の中で、名木野川を計画していく分につきましては、特に断面を大きくする、下流域よりも断面を大きくするとか、そういったことがあれば当然協議は必要と考えておりますが、それより小さい計画、小さい断面で計画している限りは、特別協議は必要のないものと考えております。
以上です。
〇久住裕一議長 山田議員。
〇山田武正議員 そうしますと、抜本的な改修というのは非常に難しいと、このように捉えるわけですが、それはこれから先の問題としまして、現時点のこの実態を踏まえながら、改修というよりも土手の……堤防というより土手だと思うのですけれども、土手の補強とかさ上げ程度ならば認められるということになりますでしょうか、お伺いします。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えします。
先ほども答弁いたしましたように、災害に遭って壊れたところ、あるいは脆弱であったところにつきましては、これまでも補修やかさ上げをしてきたところです。今後につきましても、必要に応じて補修、かさ上げをしていきたいと考えております。
以上です。
〇久住裕一議長 山田議員。
〇山田武正議員 無理もないと思いますけれども、やはり現場を見られていない答えだと思うのです。
正直言ってあの川は、全面溢水しているのです。部分的ではないのです。全面的に溢水しているのです。だから、もう住宅地まで水が流れてくると。住宅地のほうでも30センチ、40センチと水位が上がっているわけなのですけれども、これをどうにかとめていただかないと、この名木野の水害というのは解決しない、このように思うわけですけれども、大規模な河川改修ではなくて全面的なかさ上げ程度は許されるのかどうか、この辺をいま一度お聞かせください。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えします。
大規模な改修については多くの予算、時間かかるところでございます。また、それに次ぐ対策として小規模といいますか、ある程度のかさ上げをするということは手段としては考えられるところです。それについても、ほかの河川とのバランス等考えた上でこれまでもやってきたところでありますが、さらにどんな対策をするのが効率的、効果的か考えながら対策を進めていきたいと考えております。
以上です。
〇久住裕一議長 山田議員。
〇山田武正議員 大変厳しいお答えと申しますか、そのような議論になっているわけなのですが、もし下のほうに水を流すな、こういうことであれば、発想を大きく変えなければならない、このように思うわけですが、これは建設課長というよりも市長にちょっとお伺いしてみたいのですが、今上のほうでは今まで水田であったものが今はみんな耕作放棄地というよりも荒れ地になっております。このようなところを利用しながら、見附市では遊水地という自慢の宝物があるわけですが、これを見習いながら山と山の一番狭いところ、100メーターあるかなしだと思うのですけれども、ここに堰堤を築いて一時的に水をためる、このような発想というのは私は検討に値する、このように思うわけですが、市長の見解をお願いしたいと思います。
〇久住裕一議長 久住市長。
〔久住時男市長登壇〕
〇久住時男市長 災害が多発する、また想定以上の雨が降るという状況の中で、本当に見附市以外においても各地で生じております。
想定以上の雨が降る、その想定という言葉使ってはいけませんけれども、平成16年は時間44ミリで197年ぶりの雨でした。ところが、ことしにおいても、2年前においても、それを超える雨がこれだけ多く降っております。そのために、まちづくりとして排水という整備をずっとまちづくりは基本でありますから、それやってきました。当時は二十何ミリ、これではいけないということで三十何ミリ、南本町もしかりです。そして今、10分の1かつ5年分の1の確率から10分の1の確率にしようという形で今整備をしておりますが、河川整備の難しいことは、上流だけが整備したら今度下流が犠牲になるという上下流連携であります。厳しいことで言うならば、河川改修は下流から始めなければいけないというのが従来の整備の理念でありました。刈谷田川しかり、かといって信濃川はあの刈谷田川切れなければ、五十嵐川が切れなければ新潟市が大災害だった。あれは、平成16年でありました。しかし、信濃川が整備しなければ、刈谷田川はもっと流してはいけないと、限界があるということから、思い切って考えたのが遊水地であります。減災策である。そういうことでありますから、見附市の至るところを私どもが金があって何とかして直そうとするとしたが、待ったということになります。貝喰川でも、ご存じのように今大きな課題になっておりますが、ポンプをつくるまでに一生懸命プロセスやって7年かかりました。ようやくその許可が受けました。あとは県の予算になりますが、こういう形で残念ながら一つ一つの排水のものに対して提案するときには、やっぱり私自身のわからないような事実的な能力とか、その調整能力の上で成り立っているということであります。そのために、今の建設課長の答弁のとおり、計算上では今のとおりであります。だから、私どもは遊水地と同じように物を考えて、そしてみずから守る知恵がないか。田んぼダムしかりであります。その面で、今山田議員から仰せになりました。そのこと、私は技術者ではありませんからなかなか判断できませんが、同じように地域を守る一つの工夫としてそれが成り立つのかどうか、それは今ご指摘のことでありますので、考えてみたい。そのことがいいことかどうかを含めて、私は議論として受けさせていただきたいというふうに思っております。
以上です。
〇久住裕一議長 山田議員。
〇山田武正議員 次いで、双葉雨水のポンプ場について再質問いたしますが、今ほどこれが自然流下しておるということで、余り必要ない、このような考えから今ポンプ計画がないのだと、このようなお話でございましたが、樋門を閉めることによって内水が一気に上がってくるわけなのですが、その近くには大きな工場があるわけですし、その先には住宅が張りついているわけですけれども、この旧刈谷田川の水位といいましょうか、水かさといいましょうか、これがどれくらいになったときにはその民間の施設なり、住宅なりに影響を及ぼすという調査はされておりますでしょうか、お伺いしたいと思います。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 山田議員の再質問にお答えをいたします。
まず、双葉ポンプ場の必要性がないというような今ご指摘がございましたけれども、必要性があるからこそ計画の中に盛っているというふうな状況でございますが、設置にはまだ至っていない。これについては、先ほど申し上げましたとおり、優先順位を付してのことということでご理解をいただきたいと思います。
なお、その双葉ポンプ場が今休止状態であって、では何もしていないのかというような話になりますけれども、休止状態にはありますけれども、1つには遊水地的な役割を担っていただいていること。あとそれから、昨年度ございますけれども、このポンプ場設置に当たっての目的でございました双葉町熱田地域、こちらのほうにもなかなか水はけが悪いというようなお申し出をいただいておりますので、その一環として双葉排水区への雨水管渠の改良工事、こちらのほうをさせていただいているという状況でございます。これについては、必要に応じてまた対応してまいりたいというふうに考えております。
なお、2つ目の調査をやっているのかという部分については、私ども手元に資料ございませんし、私のお答えちょっとできません。
〇久住裕一議長 山田議員。
〇山田武正議員 まだ調査は資料がないということなのですけれども、非常にとにかく雨の降り方が違ってきております。あそこの今遊水地という、遊水地の役割を果たしてもらっているのだと、このような話ですが、確かにそのとおりでありますし、非常に樋門を閉めることによって、内水というのは一挙にそのかさを増す、このことは確かでありますので、ひとつポンプの設置というものを前向きに検討してきていただきたい、このことを強く訴えたいと思います。
それから、双葉雨水に関連しまして、緑町1区の排水問題についてちょっとお伺いしたいと思うのですが、不思議と緑町1区では水路1本だけ、これが雨が降ると冠水してしまうと。この工事といいますか、通路はあるわけなのですが、それについては冠水した状態を写真をつけて市のほうに要望書が提出されております。地域住民の話では、ここの通路は周りの通路よりも30センチくらい低いのでないか、このような話をしておられるのですが、双葉雨水へののみ込みが悪いのか、その辺よく当局では調査する、このお約束があるというふうにお聞きしておりますけれども、この辺の調査というのはどのような進捗ぐあいなのでしょうか、お伺いしたいと思います。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 お答えをいたします。
緑町1区の排水関係の問題でございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、双葉町、それから熱田に関しましては、いわゆる雨水管渠の改良工事を行っているということで、これについてもお聞きをしているものだというふうには認識をしております。経過については、再度持ち帰りまして担当のほうと吟味をした上で地域のほうにお答えをしたいというふうに考えております。
〇久住裕一議長 山田議員。
〇山田武正議員 最後に、樋門の安全対策についてお伺いします。
これも、今までは県のほうに要望しているのだと。これからも要望していきたい、このような答弁であったかと思いますが、とにかく作業する人は命がけと言っていいと思います。非常に厳しい環境の中での作業をするわけでありますが、先ほど申し上げました実際に作業に当たった人たちの言葉、これを県のほうにお伝えいただきたいと思います。今までの経過をいろいろお聞きしますと、とにかく要は財政的に許さないのだ、このような話もお聞きするわけでありますが、財政的な問題、これはちょっと違うのではないか。総体的な金はあるのだから、要は優先順位が違うのではないか。この命がけという問題に対して、いま一度強く先ほど申し上げました実際に作業に携わった人の気持ちを訴えながらこの整備が進むように頑張っていただきたいと思うわけでございますが、いま一度その強い決意をお伺いしたいと思います。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えします。
樋門の操作については、今回の水が多く出たときに非常に怖い状況であったということは伺いまして承知しております。市としましても、何よりも安全が第一というふうに考えておりますので、これまでよりも一層また県のほうにその状況を詳しく説明いたしまして、強く設置を働きかけていきたいと考えております。
以上です。
〇山田武正議員 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
〇久住裕一議長 14番、山田議員の質問は終わりました。
〇久住裕一議長 次に、8番、関議員の発言を許します。
8番、関議員。
〔関 三郎議員登壇〕
〇関 三郎議員 質問に先立ちまして、8月1日水害で被災された方に対して、壇上ではございますが、またお見舞い申し上げます。また、本日被災された地域の方が多く傍聴においでになると伺っております。執行部の前向きに検討しますという答えは答えではありませんので、明確な回答をお願いしたいと思います。
平成25年市議会定例会に当たり、通告に基づき市民を自然災害の脅威から守る減災の推進について質問いたします。7.13水害から9年が経過しました。地球温暖化の影響もあり、局所的集中豪雨が頻発しております。北陸地方整備局のまとめでは、新潟、富山、石川3県で観測されました1時間50ミリ以上の豪雨は、1988年から97年までの10年間で25回と言われております。98年からの10年間では98回と4倍に増加しており、油断は禁物であります。毎年のように過去の記録を塗りかえる異常気象や都市化の進展を考えるならば、想定外の水害発生への備えは欠かせません。当見附市では、地域特性を生かした水防ということで、豪雨時水田から流れ出る水量を抑制することで水をため、河川の水位上昇を抑える田んぼダム、洪水時に指定された水田にあえて水をあふれさせ、破堤などの水害を防ぐ刈谷田川上流部の遊水地と、いずれも2年前の新潟・福島豪雨などで有効性が実証されております。特に刈谷田川下流部沿いの住民は、遊水地の設置で豪雨での浸水被害の不安は大きく軽減されたし、実際そのように地域住民の方おっしゃっております。しかし一方、才川、貝喰川に近接する住宅地に居住される住民は、改修工事は採択されたが、工事着工がいつになるのかわからず、豪雨のたびに不安であると、その不安の声を上げておられます。当市の久住市長は、平成16年の7.13水害を教訓に水害サミットの発起人となられ、以降特に減災に重点を置いて活動されると伺っておりますし、水害サミット実行委員会事務局が編集しました平成16年発行のこの本書籍の中で、久住市長は「減災」というタイトルで、かいつまんであれさせていただきますと、この激甚災害に指定された7.13新潟豪雨災害を体験し、私はその災害対応のさなかから防災対策の不備を痛感しましたと。今後整備すべき課題も多くありますが、まずは市民や現場職員が円滑に行動できることを主眼に十分な検討を行い、減災に努めていきたいと考えておりますというふうに書籍の中では述べておられます。まさに減災ありきというふうな市長の考えだというふうに考えております。以下、今回の8月1日の水害の被害状況及び復旧状況、9年前の7.13豪雨災害以降今日に至るまでの当市の減災対策の経緯並びに効果について質問いたします。
まず、このたびの7月31日から8月1日にかけての豪雨災害についてお伺いします。まず1番目、降雨状況、時間当たり及び総雨量、刈谷田川水位、平成23年豪雨と比較して。
2番目、被害状況、被害額も含む。
3番目、支援策の申請及び対応状況。
4番目、避難所利用状況。
5番目、支援物資の供出状況。
6番目、防災避難放送の効果。
それから次、減災対策について、まず全体でございます。1番目、7.13水害以後、施工された減災対策工事の内訳と工事金額について。これは、あくまでも市が事業主体のものでございます。
2番目、今後計画されている減災工事があったらお伺いします。それも、あくまでも市が主体の事業でございます。
3番目、2011年7月の新潟・福島豪雨、2013年8月豪雨では、同一地域での浸水被害が多いと感じております。市が浸水地域と認識している町名をお伺いします。
4番目、8.1豪雨で床上浸水で被災された5戸、3町内の地域の復旧はもちろんのこと、この地域における今後の減災対策を検討、実施されているのか。検討されていれば、いつごろまでその計画がまとまるのかお伺いしたいと思います。
5番目、平たん地の多い見附市においては、減災の観点から今後地下に雨水を貯蔵する南本町方式または見附高校グラウンド下の貯水槽、これは県でございますけれども、方式は必要と考えられるが、市として今後設置を検討される考えはあるのか。また、検討されているところがあったら具体的にお伺いしたいと思います。
続いて、貝喰川の治水対策についてお伺いします。1番目、改修計画によると、刈谷田川へのポンプによる排水が行われる三林地区では、貝喰川の放水路ができたときの放水限界の水位は、刈谷田川の堤防の天端より1メートル下がりです。2011年7月の新潟・福島豪雨では、水位は堤防の天端80センチ下がりであった。県は、貝喰川改修の第3回の協議会では、この場合は放水禁止と明言されました。市としては、このような事態が生じたらどう対応されるのかお伺いします。
2番目、貝喰川改修計画の詳細設計はいつごろでき、工事着工はいつごろかお伺いします。
3番目、県は改修計画の第3回協議会で改修計画は10分の1確率、流域の状況とか勘案しながら計画を進めると言われるが、市として改修工事が完了するまでの緊急水害対策をどのように考えておられるのかお伺いします。
続いて、2004年の7.13水害と2013年の今回の8月1日の浸水被害の比較について、このベースとなっているのは新潟県土木部が出しました見附駅の西側のほうの周辺の冠水被害図というのがございまして、それをもとに主にこれは千刈、柳橋地区が該当しますので、それに関して質問させていただきたいと思います。1番目、2004年7.13新潟豪雨時は、千刈、柳橋地区は県が出し、土木部が発表した資料では、千刈、柳橋は浸水橋は浸水被害区域ではなかった。なぜ、何が原因でそれ以降の水害で浸水地域となったのか、その原因をお伺いします。
2番目、市は千刈及び柳橋2区が浸水地域と認識されておられるかお伺いします。
3番目、7月26日、柳橋公会堂で地域住民の声を聞かせていただきました。その多くは、2004年7.13豪雨では雨量の割には一部道路が冠水した程度の軽微な浸水被害にとどまったが、市の所有の柳橋の4.5ヘクタールに刈谷田川の災害復旧残土が埋め立てられて以降、ほぼ毎年浸水被害が発生しているということに集約されました。特に2011年7月30日の新潟・福島豪雨並びに今回の8月1日豪雨時は、才川があふれ、長時間にわたり浸水し、最後に水が引いたのは午後5時から6時というふうに伺っております。4.5ヘクタール全体を残土で埋めた影響と考えられる。これについて市長の見解をお伺いします。
4番目、久住市長は、田んぼダムの推奨者でおられます。柳橋の4.5ヘクタールは、水田として見れば田んぼダムとしての貯水量はどのくらいと考えておられるのかお伺いします。
5番目、民間の土地開発には必ず調整池の設置が義務づけられております。4.5ヘクタールもの水田を埋めたのに調整池を設置しない理由はどういうことなのかお伺いします。
6番目、現在柳橋4.5ヘクタールの優良宅地整備事業が進められておりますが、前年度長岡造形大学に委託されたグランドデザインでは、どのくらいの貯水量を持つ調整池が計画され、盛り込まれているのかお伺いします。
また、近接地域で浸水被害が頻発している事実があるわけですし、市民の血税を投入し、購入した公共用地ですので、住民の安全、安心の確保のために治水機能も兼ね備えた事業計画としていただきたいが、市長の見解をお伺いします。
〔関 三郎議員発言席に着く〕
〇久住裕一議長 企画調整課長。
〔金井薫平企画調整課長登壇〕
〇金井薫平企画調整課長 関議員の質問にお答えします。
まず、7月31日から8月1日にかけての大雨の降雨状況と刈谷田川の水位についてお答えします。初めに、7月31日から8月1日にかけての時間ごとの降雨状況ですが、国土交通省の観測で31日の21時から22時が2ミリ、22時から23時が1ミリ、23時から8月1日の零時が23ミリ、零時から1時が37ミリ、1時から2時が27ミリ、2時から3時が39ミリ、3時から4時が7ミリ、4時から5時が45ミリで、今回の雨で時間最大雨量を記録しております。5時から6時が1ミリ、降り始めからの総雨量で182ミリメートルの降雨状況でした。また、平成23年4月豪雨時は、時間当たり最大雨量は68ミリを記録しており、総雨量は170.5ミリメートルでした。
次に、刈谷田川の水位についてですが、8月1日の大雨では本明観測所の最高水位が24.73メートル、大堰観測所では17.57メートルでした。一方、平成23年7月豪雨時には、本明観測所が最高26.75メートル、大堰観測所が最高19.72メートルで、最高水位で比較すると、8月1日の水位は平成23年7月に比べて本明で2.02メートル、大堰で2.15メートル低い状況でした。
次に、被害状況についてお答えします。8月末までの被害状況として、人的被害はゼロ件、住家の床上浸水5件、床下浸水182件、非住家の床下浸水393件でした。公共施設被害については、一般道19カ所、農道63カ所、林道16カ所、河川2カ所、農業用水路110カ所、ため池4カ所、公園2カ所でした。その他田畑への土砂流入等の農地被害が44カ所、民地の土砂崩れ等が24カ所という状況です。
次に、被害額についてですが、一般道路、河川、公園関係が約1,700万円、農道、林道、農業用水路、ため池、農地被害、土砂崩れの合計で約3億2,000万円となっております。
次に、今回の大雨で市が講じた支援策の9月3日現在の状況についてお答えします。まず、市民税、国民健康保険税等の減免措置についてですが、これまで申請はありません。次に、上下水道関連の減免については、対象となる390世帯について減免等の手続中でございます。また、被災証明等の手数料の減免は11件でした。次に、災害ごみ、漂着ごみ、し尿くみ取りについては24件に対応いたしました。そのほか保育料の減免、国民健康保険の一部負担の軽減、居宅介護支援サービス費の減免、障害者介護給付費等の減免に関する申請はありませんでした。
次に、避難所の利用状況についてお答えします。今回の大雨では、土砂災害のおそれのある地域を対象に6カ所の避難所を開設いたしました。開設した6カ所のうち4カ所が利用され、利用者は最大14名でした。
次に、避難者への物資提供についてですが、避難した時間が深夜帯であったこと、また避難所での滞在時間は最も長い人で3時間程度と短かったこともあり、毛布は提供しましたが、食料、飲料水の提供は行いませんでした。
次に、防災スピーカーによる情報伝達の効果についてですが、8月1日の大雨では土砂災害警戒区域に指定している34地区に対して、スピーカーによる情報発信を3回行いました。ただし、発信時は深夜の時間帯でかつ降雨のため、情報伝達の効果が不十分と思われたことから、スピーカーの発信とあわせてファクス、緊急情報メール、嘱託員への電話連絡による避難情報を発信し、複数媒体による情報発信を行いました。
次に、平成16年の7.13水害以降に施工された減災対策工事についてお答えいたします。初めに、下水道関係の減災工事の主なものとして、今町1号雨水幹線工事が約5億3,941万円、葛巻雨水ポンプ場増設工事が約1億1,970万円、雨水貯留管工事が約10億1,290万円、貯留管に伴う緊急排水ポンプ工事が約2億8,120万円、元町地区の湛水対策工事が約1億6,730万円、下水道の合流区域のL型側溝改良工事が約3,700万円、その他工事が約6,830万円、工事費の合計は約22億2,570万円となっております。
次に、田んぼダム事業についてですが、平成22年度から調整管の設置を行い、これまでの事業費は約950万円となっております。
次に、今後予定している市が事業主体の減災工事等についてお答えします。まず、下水道関連では、これまで行ってきた今町雨水幹線工事及び下水道の合流式区域のL型側溝改良工事を今後も継続してまいります。また、田んぼダム事業につきましては、今後葛巻、新潟地区について新型調整管への入れかえを行ってまいります。
次に、市が浸水地域として認識している町名についてお答えします。市では7.13水害及び平成23年7月豪雨災害と2度にわたる水害とこれまでの大雨の経験から、市内において浸水しやすい地域を10カ所程度と定め、大雨時にはいち早くパトロールを行い、必要な対策を講じるなどの対応を行っております。また、特に浸水が著しく、早急に交通どめの措置が必要な本町、南本町、嶺崎地区、本所2丁目の駅前地区、今町4丁目の大阪屋から米善商店の間の3地区については、道路冠水時に職員が現場に駆けつけ、交通どめの措置を行う駆けつけ要員を選任し、24時間の警戒に当たっております。
次に、今後の減災対策についてお答えします。現在市では、市街地の浸水対策として今町及び本所地区の下水道区域の見直しを行っています。この中の雨水計画で新たな貯留施設を位置づけ、治水の向上を図ってまいりたいと考えております。また、市では貝喰川の河川改修事業を推進しています。市内の浸水原因として大雨の際、現在の貝喰川の流下能力が低いことが大きな要因と考えております。貝喰川の整備は、県が行う事業となっており、市といたしましては、改修事業の事業化に向けて積極的な働きかけを行っているところです。また、田んぼダムにつきましては、その治水効果は新潟大学の研究により実証されているところですが、この実施率をさらに上げていくことでさらなる浸水軽減が図られるものと考え、田んぼダムの取り組みを農家の皆様に啓発してまいりたいと考えております。
次に、雨水の地下貯留施設等設置についてですが、豪雨による浸水を防止するため、早期に具体的な経過を上げるには、雨水貯留施設等が有効であると認識しております。このことから、南本町地域の浸水対策として平成22年6月に供用を開始した雨水貯留管、平成24年3月に完成した県事業の見附高等学校グラウンドへの地下貯水槽の設置など、雨水貯留施設の整備が行われてきたところです。河川や幹線排水路などの整備には多大な時間とコストを要することから、今後市の雨水計画を見直す中で、雨水貯留施設の適切な配置は浸水箇所の早期改修法の一つとして検討する必要があると考えております。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 関議員の質問にお答えします。
河川へのポンプ排水については、一定の基準に基づいてポンプを停止することになっています。しかし、基準に基づいてポンプを停止する場合においても、国、県と市町村間の事前連絡等の新たな基準整備が必要との認識から、単に刈谷田川だけではなく、信濃川下流域の市町村と国、県で構成されている水害に強い信濃川下流域づくり推進協議会の中でも、他の河川も含めて検討することになっております。これらの仕組みが三林町の排水ポンプ操作においても応用されるべきものと考えております。現段階の対応としては、浸水発生時等被災現場の監視態勢を強化するなど、適切な状況把握を行い、地域の安全確保を第一と考えた情報発信や対応を行ってまいりたいと考えております。
次に、貝喰川改修計画の詳細設計完了時期及び工事の着手時期についてですが、事業主体である新潟県において、今年度は県の単独費による平面図の作成を行う予定であり、その後詳細設計を行う予定ですが、完了時期は未定と聞いております。また、事業採択及び工事着工につきましても、現在未定であると聞いております。
次に、貝喰川の改修工事完了までの緊急水害対策についてですが、これまで貝喰川に係る排水負荷を軽減させるため、市においては田んぼダム事業を実施し、県事業として見附高校のグラウンドに貯留施設を整備してきたところです。今後も、これらに加えて公共下水道における浸水対策の取り組みも進めていきたいと思いますが、市としましては貝喰川の早期改修に勝る浸水対策はないもの捉え、当該改修工事の早期完成に向け、先月末新潟県に対し改めて要望を行ったところです。
次に、柳橋町、千刈町が浸水地域となった原因についてですが、まず当市の平成16年の水害時記録によれば、千刈町地内においても床下浸水、道路冠水の被害が確認されています。平成16年を含む浸水被害は、近年多発しているゲリラ豪雨に見られる時間当たり降雨量の急激な増大や、貝喰川流域全体における市街地の進展などが要因となっているものと考えます。
また、豪雨時における柳橋町及び千刈町の状況については、道路パトロールによる確認や地域の皆様からの情報提供等により、道路冠水が多発している地区であることを認識しております。
また、4.5ヘクタールの埋め立てと柳橋町、千刈町の浸水被害の関連についてですが、各年の浸水状況の違いについては、降雨状況の差が最も大きな要因であると思われます。また、現在埋め立て区域内の雨水排水は、土水路内で貯留するなどしておりますが、埋め立てを行ったことによる影響については、検証する必要があると認識しております。
次に、柳橋の4.5ヘクタールを水田として見た場合の田んぼダムとしての貯水量ですが、実際の田んぼダムの貯水量は水田の大きさや排水方式、排水路の規格等の諸条件により変化いたしますので、あくまでも仮定した場合となりますが、見附市を田んぼダムが見込んでいる最大の貯水能力から算定すると、約9,000トンの貯留量と推定されます。現在4.5ヘクタールの土地については、全面土で雨水が浸透しやすい状況であることや、周囲に水路をめぐらし、雨水が一気に区域外に排水が放出される懸念がないことから、貯水池は設置しておりません。
次に、柳橋町優良住宅地開発事業における調整池計画についてお答えします。昨年度作成した基本計画では、新潟県が定めた設置基準から導いた調整池の容量は約2,700立方メートルとしております。ただし、現在市の公共下水道計画の見直し作業を行っており、本区域も公共下水道区域内に編入予定となっておりますので、数値等については今後この計画に合わせ修正を行う可能性があります。
また、周辺地域の浸水状況を考慮した事業計画をとのご提案ですが、造成を行う際工事による周辺地域の影響を少なくするため、調整池築造を先行することが可能か、工事スケジュール等を検討していきたいと考えております。
なお、現在今町、本所地区の下水道雨水計画の見直しを行っておりますが、加えて本地域の既存調整池改築など、具体的な浸水対策も検討していきたいと考えております。その際、地元への説明も行っていきたいと考えております。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 先ほど企画調整課長お答えになりましたけれども、地下貯留について、計画でも結構ですけれども、見附市平たん地が多い。具体的に何か、具体的にというか、計画案でも結構ですけれども、そういうものがありましたらちょっと教えていただきたいと思います。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 質問にお答えをいたします。
先ほど答弁がございましたとおり、浸水被害をできるだけ軽減させるためには、雨水の排除だけではなくて貯留浸透に積極的に取り組む必要があるということで答弁をさせていただきました。
なお、具体的な設置箇所に関しましては、今現在下水道計画を見直しておりますので、その見直しの中で検討していくということでございます。
以上でございます。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 地下貯留となると、公共施設となると思うのですけれども、よくそういう話、一般の方と、住民の方と話しすると、見附小学校グラウンドあたりどうかなという話あるのですが、その辺はやっぱり検討されているのですか、お聞かせ願いたいと思います。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 お答えをいたします。
貯留槽の設置につきましては、仮に民地であれば当然当該民地を買収するということで、多額な経費がかかるということもございます。ただ、今現在の段階では、先ほど申し上げましたとおり公共用地に関してもどこの箇所をという部分で具体的にお示しできる段階ではないというふうに考えております。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 建設課長にお伺いします。
9年前の7.13水害で千刈、柳橋はかなりの浸水があったというような発言でしたけれども、土木部が出した資料では全く浸水がないのです。この辺はどういうふうに判断すればいいのかご説明いただきたいと思います。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 質問にお答えします。
土木部が出した資料については、どういうふうな調査をされたデータかちょっとうちのほうでは承知しておりませんが、当市の水害統計調査、調査したデータにおきましては、千刈地区で床下浸水があったという記録になってございます。
以上です。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 どの程度の浸水状況だったのですか、教えてください。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 質問にお答えします。
床下浸水が3軒あったという記録があります。
以上です。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 また、貝喰についてお伺いしたいと思います。
貝喰は未定と。まだ工事の着工も未定だと。平面図がことしつくられるという予定でございますけれども、私も長岡振興局計画調整課に確認したら、計画は決定になったと。大体一般論として災害復旧ではないですから、計画決定から10年以上かかるという話を伺っているのですけれども、もうその辺は市長どういうふうに認識されていますか。
〇久住裕一議長 久住市長。
〔久住時男市長登壇〕
〇久住時男市長 先ほど申し上げましたけれども、一般論としてはそうであったと思いますが、どの担当者がそのあたり述べたのか知りませんけれども、今回河川計画を決定してまいりました、国から。これは、7年で河川計画はできたという実績であります。
従来何もないところは、河川計画が完成するまでに何十年かかるのか。その面では、かなり技術委員会があって、それからその決定をして、そして地元の説得に2年、そして中之島の全区、そしてようやく今回河川なった。その面では、重要なことという形でスピード上がっていると思います。その形で、今回も県議を含めまして県に対して強く、11年で8回、8度要するに被害を受けている河川であって、見附市の最大の排水路を持つ河川であるということを強く述べて、スピードアップして何とか県の予算に入れてもらうように働きかけたいというふうに思っているところであります。
以上です。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 先ほど聞き漏らしかわかりませんけれども、田んぼダムとしての貯水量については、たしか9,000立方、9,000トンくらいと聞いたような気がしますけれども、単純に4.5ヘクタール、畦畔から60センチと考えれば2万7,000トンぐらいたまるはずなのですけれども、その辺どういう認識なのかお伺いしたいと思いますし、さらに先ほど再度質問させていただき、民間の土地開発には必ず調整池の場合は、開発する場合は調整池が義務づけられると、そういうわけでございますが、当然県も市も開発行為を許可する立場にあるわけですので、柳橋の4.5ヘクタールに調整池を現実できていないわけですけれども、現実あの中に調整池がないわけですよね、今4.5ヘクタールの中には。それで、調整池を設置しなくてもいいという判断は、県がされたのか市がされたのか、その辺についてお伺いしたいと思います。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 田んぼダムとして見た場合が排水貯留トン数ということでございますけれども、一応調整管を設置したときの排水の穴、そこから20センチぐらいということで見てその数字が出したところでございます。
〇久住裕一議長 企画調整課長。
〔金井薫平企画調整課長登壇〕
〇金井薫平企画調整課長 4.5ヘクタールのほう、土地を入れましたのが例の災害の後の県事業の災害事業に対応するということでやらせていただきました。その中で、現状事実的には調整池というものがありません。
ただ、その周り見ていただくとわかりますが、土側溝という形で周囲をめぐらせておりまして、その高さより十分低い位置でその水が外に流れないような水路を設けております。また、その水路の吐き出し口につきましても、西口団地側ではなく北側の排水路、迂回排水路があるのですが、そちらのほうに迂回していっている。したがいまして、そちらの水が西団地のほう、またはそちらのほうに行くということになっておらない。実際問題として、そういったことを考えさせていただいて、あそこの状況を現状までしているというところであります。
また、先ほどの説明ありましたけれども、あの地域、4.5の中での保留力、そういったものを含めて現状としてはあそこに貯留地を設けないで十分耐えられるということで現状の状態を設定したというふうに聞いておるところでございます。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 先ほど建設課長のお答えでは、9年前の7.13水害で千刈で床下浸水3軒だったと。かなりの総雨量だったわけです。
それで、今回8月1日、床下浸水が二十数軒もある。二十四、五軒あるのです。それは、やはりその4.5ヘクタールに起因すると、見ても誰もが考えるわけです。その辺について。
それと、7.13のときこのようにもう田んぼでこれだけためているわけです。それとあわせて、今企画調整課長おっしゃいましたけれども、その側溝でではどのくらいの水量をあれするのか、それもあわせてお聞かせ願いたいと思います。
〇久住裕一議長 企画調整課長。
〔金井薫平企画調整課長登壇〕
〇金井薫平企画調整課長 土側溝でどのぐらいの流量があるか、その辺の数字については今数量持っておりませんし、計算しているという情報はちょっと得ていないところでございます。
また、議員が二十何軒床下があったというお話がどこのお話なのかちょっと確認わかりませんが、床下があったということ、非住家のところ等々が遭っている、うちの私のほうで持っているものがあります。大体その浸水地域については、排水路の近くということで認識しておりまして、4.5ができたことによることでそれができたのかどうかと、直接因果関係があるかどうかということは、今うちのほうでも確認しておりませんし、その辺は検討する余地もあるかと思いますが、今のところそういった直接的原因であるという認識ではないところでございます。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 今企画調整課長のほうで床下浸水が何軒かわからぬ。だって、企画調整課、税務課で集計された数字がこうやって出ているのです、床下浸水24軒。そういう回答はちょっと困ります。
それで、できるだけ早く柳橋の側溝の水量分のどのぐらいの量がたまるのかも、議会中で結構ですが、やはり教えていただきたいと、そのように思っております。
それと、先ほど建設課長のほうで長岡造形大学に委託されたグランドデザイン、調整池能力は2,700トンとおっしゃいましたけれども、この2,700トンで今柳橋等の水害は防げるのですか、明確にお答えいただきたいと思います、千刈、この8月1日の豪雨で。
〇久住裕一議長 企画調整課長。
〔金井薫平企画調整課長登壇〕
〇金井薫平企画調整課長 4.5で今計画されて2,700トンで言われているもので、柳橋全域の水害が網羅できるのかというご質問だと思いますけれども、調整池の基本的な考え方は、今言われた4.5の中で発生したものをいかに調整して出すかということで計算される、そもそも論として考えているところでございます。
柳橋までその能力を拡大すれば、もっと大きいものが必然的に要るわけで、そういったところではない。先ほど来言っていますけれども、そもそも論として貝喰川の流下能力というものがそういったものを起こしている原因というふうに考えておるところでございます。また、そういったものを含めまして、再度検討させていただきまして、既存調整池の改良等も含めたいということで先ほど来回答させていただいているところでございます。
以上でございます。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 貝喰川の改修計画、まだいつ着工になるかめどが立たぬという、市長かなり前向きな発言され、前向きというのはどうも余り信用ならぬところもありますので、具体的着工されないと、それが工事開始になりますので。
それで、今回床上、床下浸水が直接貝喰川に関係しなくても38町内であったわけです、データいただいていますので、建設課から。その中で、当然そういう計画されている貝喰川の改修が終わった場合は、8月1日の豪雨でどのぐらいの町内が浸水被害を免れるのか、お答えいただきたいと思います。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 貝喰川につきましては、10年確率の計画で改修がされるということです。
8月1日の豪雨のときにどれだけの町内の浸水が解消されるかというデータは持ってございません。
以上です。
〇久住裕一議長 関議員。
〇関 三郎議員 4.5ヘクタールにこだわるわけではありません。
先ほど回答いただましたけれども、もう見附市は非常に平たん地が多いと。正確にはかったわけではありませんけれども、柳橋の4.5ヘクタールの位置は、才川が貝喰川に合流する地点にあり、市街地の50%を超える雨水が集積する場所と昔から言われております。この4.5ヘクタールは、既に埋め立てが完了しており、埋立地にあった洪水調整池を設置しても、埋立地4.5ヘクタールあった10分の1確率でも千刈町、柳橋2区は浸水被害は避けられないわけですから、この9年前の7.13の豪雨災害で軽微な浸水被害で済んだのは、その当時は4.5ヘクタールが田んぼダムの能力を果たした、遊水地能力を果たしたからだというふうに考えられますが、再度その辺市長の見解をお伺いしたいと思います。
〇久住裕一議長 久住市長。
〔久住時男市長登壇〕
〇久住時男市長 ご指摘なことを随分議論しました。
私よりも、その専門家でないと分析できないものですから、まず田んぼダムと遊水地というのは根本的に違う部分ありまして、田んぼダムはその田んぼに降った雨を要するにためていくと。遊水地は、外に外水を受けるということでありました。田んぼについては、要するに外水を受けるという構造にはほとんどはなっていないということであります。だから、従来のあの4.5ヘクタールが田んぼあったときに、あの流れるものが随分受けていたということのご議論があるようでございますけれども、それについて基本的には設計上にはそういうふうにはなっていなかったということあります。
ただ、今回のこの解決のためにご指摘のように皆さんが心配されているのは、三林のところにポンプができると。ポンプ以外に、あそこに調整池ができるわけです。多分私は詳しく覚えておりませんが、1万トン以上の調整池ができるわけです、下流域に。そこができれば、貝喰川からそのポンプが動かなくてもかなり一旦的に受ける形の流れができるというのが1つあります。と同時に、今回議論の中で私どもの技師の人たちに、では4.5のところに大きな遊水地をつくったら、今回のことが要するに解決するのかというのは、異口同音にそれでは解決しません。そういうことは、今回の解決策にはならないというのが知見でありました。ゆえに、今回のあの部分に来る雨が、実際に溢水した雨がどこから、当然才川から来るのもありましょう。ただ、今回16年が44ミリだ。今回六十何ミリという短時間。総雨量と短時間の雨というのが実際にはどういう関係をして溢水に図ったということでございますから、一番いいのが建設課長が申し上げましたが、今回、減災として初期にできるのは今その住宅団地になる調整池がありますから、その能力を強くするというのが一番解決策では貯水になるのではないかというのがちょっと今議論ございまして、多分そのあたりが集約されれば何とか、これについては下水計画に入っておりませんので、市が単独で費用でやらなければいけないということになるかもしれません。それは、含めてもう一回整理をして、議会の皆さんに諮ってみたいというふうに思っています。だから、今知見者とか技術者が考えますと、4.5ヘクタールに大きい遊水地を例えばつくった、今の調整池をつくっても、それは解決にならないというのが私のほうに整理をして報告を受けているところであります。そのあたりで何とか解決策を見つけていきたいというふうに思っています。
以上です。
〇関 三郎議員 以上で質問終わります。
〇久住裕一議長 関議員の質問は終わりました。
ここで、傍聴の方々にお願いなのですが、今議会から入り口のほうに議会活性化のために傍聴者の皆様からアンケートをいただくことになりました。記入できる箇所だけでも結構でありますので、お帰りの際ぜひご記入をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
午後1時まで休憩いたします。
午前11時43分 休 憩
午後 1時00分 開 議
〇久住裕一議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
発言の訂正
〇久住裕一議長 午前中の一般質問に関連しまして、建設課長より発言の申し出がありましたので、これを許します。
建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 本日午前中の一般質問におきまして、関議員からの再質問への答弁の中で数字の誤りがありましたので、訂正させていただきます。
平成16年度の千刈町における床下浸水が発生した住宅の件数を3軒と答弁いたしましたが、正しくは千刈町の住家では5軒、そのうち4.5ヘクタールの住宅整備予定区域に隣接した地域では4軒でした。おわびして訂正申し上げます。
〇久住裕一議長 次に、4番、渋谷議員の発言を許します。
4番、渋谷議員。
〔渋谷芳則議員登壇〕
〇渋谷芳則議員 平成25年9月定例会に当たり、通告に従い接遇サービスの向上に向けた窓口業務について質問いたします。
2カ月前の7月12日、兵庫県の宝塚市市役所に火炎瓶が投げつけられる放火事件が発生したことは、記憶に新しいところであります。犯人は、市役所の対応に不満から犯行に及んだとのことです。固定資産税滞納ということですので、その内容自体に腹を立てたということではなくて、役所職員の対応、態度に腹が立ったのではないかという気がしております。この事件は、今の社会環境ではどこでも起こり得るリスクであると言っても過言ではありません。それでは、当見附市ではこのような心配は全くないのかと言い切れるでしょうか。私は、市民の方々からしばしば市役所の対応について苦情をいただきます。内容はさまざまですが、各種の窓口での対応に不満を感じている方からのものが多く、不親切だ、寄り添ってくれない、対応できるのに厄介払いのようにほかに回された、納得できる説明がされない、1回で用が足りない、こんなのでは来ることはなかった、そういう方の中でそういうふうに集約されます。接遇のまずさだけではなく、複数の課にまたがっているために業務連携がうまくいかないこともあるようです。市役所の役割は、地方自治法の条文を説明するまでもなく、住民の福祉の増進を図ることにあります。これは、市民サービスの提供については、この大原則に基づくべきであるということは言うまでもありません。また、平成21年の公共サービス基本法の制定に伴い、公共サービスは国や自治体の業務であることが規定されています。また、委託した場合の責任についても明らかになっております。市民の健全な生活環境で日常生活や社会生活を営むことができるようにと質の高いサービス、市民ニーズの対応、必要な情報提供、苦情に対する迅速な対応と解決、それら5項目の基本理念を掲げています。そして、それらにさらに条文では公共サービスを受ける側、いわゆる市民の立場に立ったサービスの実施と配慮について掲げています。今や市民ニーズに応えるために、質の高い市民サービス、これらを追求し、その実現に向けて全庁的な課題として取り組まねばなりません。しかし、それを追求すればするほど、当然人、時間が必要になります。
そこで、伺います。当市も、行財政改革という問題の中で、業務の効率化に重点を置いた市政運営比重が置かれているように思いますが、質の高い窓口サービスのあり方を考えるならば、単にサービスコストの引き下げが目的化されるべきではないと考えます。また、この一般質問においては、市民サービスの基本である窓口サービスにおいて、市がどのように課題化し、今後の取り組みに臨もうとしているのか、政策的に重要な視点であるため市の見解をお聞きいたします。
次に、市では市民からのメールとして、市長のメール、それと市役所へのメールなどは、ホームページからアクセスできるようになっています。そのような市民の声がどのように情報公開されているのか伺います。市民の声には、職員の接遇に関する件数は決して少なくはないと認識していますが、窓口サービスのあり方については、接遇や専門的な資質に関する課題をめぐって市民からの苦情が後を絶ちません。もっとも、全ての職員というわけではなくて、大いに努力を払っている職員の方々も多くいらっしゃいますので、誤解のないように申し上げておきたいと思います。窓口サービスアンケートでは、市民の方々が気持ちよく来庁し、気持ちよく帰っていただけるさわやかな対応に努めていると広報に載っています。そこで、果たして窓口において十分な説明、アドバイスが行われているのでしょうか。市民ニーズに応えられない、あるいは応えられなかった場合には、どのような対処されているのでしょうか伺います。
また、窓口の対応について、担当者にも言い分があるのかもしれませんが、故意であれ過失であれ、市民が気分を害し、不愉快な思いで庁舎を後にすることとなれば、本来市民が受けることのできるサービスの機会を逃したことになり、その責任は重大であります。また同時に、市民が受けた精神的苦痛についても、重く受けとめる必要があると思います。
次に、今後の目指すべき方向性、改善ポイントなど、サービス向上のための具体的な取り組みについて質問をいたします。市民ニーズは多様化、高度化しています。複雑化する法制度、関連業務の増加など、職員の業務内容は一層専門化する傾向にあります。各種の制度が複雑、多様になり、届け出の手続が複数課にまたがるケースが多くなってきているため、行政のプロとして質の高いサービスが求められています。従来型の縦割り行政では市民ニーズに応えることができなくなってきています。各職員のスキルアップだけでなく、各課の間、各部の相談機関などと情報共有や連携強化など、複合的な相談体制の構築が必要です。そのために、次のような具体的な提案を行いたいと思います。
1つ目、まず何よりも職員の意識改革が必要です。冒頭述べた公共サービス基本法の理念に照らして、事業目的、成果を明確にして活動し、資質の向上を図ろうという意識の徹底をお願いしたいと思います。そのためには、執行機関、いわゆる幹部の方、理事者と申されると思うのですが、率先して意識変革を行う必要があると考えます。
また、接遇のレベルについては、市民に寄り添い、丁寧にわかりやすい説明が行える体制、環境の整備を求めます。職員によって、市民に対する対応が違うというようでは困ります。本当の意味でのサービスの均等化につながらず、当たり外れがあるようではもっと困ります。庁内全体の質の向上が図れることを望まれます。
3番目に、次に業務連携は課の枠を超えた横断的な取り組みが必要です。そのためには、組織内コミュニケーション力の醸成と連携強化が欠かせません。関連部署ではどんなサービスを行っているのかという各所管業務内容の把握ができるスタッフの育成が必要です。また、積極的な業務の互換性を推進できる体制として、総合窓口の設置を全庁的に検討すべきではないでしょうか。
4つ目に、市長、市役所へのメールなどについて、市民意見の把握と情報公開の処理に新たな手法を取り入れることが必要と思いますが、あわせて窓口サービスアンケートによる取り組み効果の評価を行い、課題の抽出とさらなる改革による窓口サービスの進化を図れるように検討を願います。
5つ目に、肝心なのは市民のサービスによりよいサービスを行いたいと考えている職員の労働環境の整備を図ることであります。現状では、よいサービスを実行できる体制になっていない部署があるのではないでしょうか。市民と真摯に向き合うことは、パワーと時間を使います。十分に住民、市民と向き合うことができる人員配置など、サービスの実施に従事する職員の適正な労働条件の確保、環境整備を希望します。また、特に本庁舎では来庁者も多く、退職者を誘導員として置くことも考えたらいかがでしょうか。
6つ目、人事評価制度の見直しについてです。やはり仕事に対する評価があってこそやる気が出てきます。他部署や関係機関との横断的な連携業務に対する評価を積極的に取り入れるよう検討すべきではないでしょうか、ご所見を伺います。
大きな2つ目に、次は窓口アンケートについて質問いたします。窓口サービス業務は、行政サービスの最前線であります。そして、行政は最大のサービス産業でもあります。窓口サービスアンケートを実施している自治体も多くあるようですが、当市の窓口サービスアンケートについては、ホームページ上で確認できる内容から2005年から2010年間の8年間を参考にその傾向を見てみました。現在での実施場所は、市役所庁舎各課、保健福祉センター、市立病院、中央公民館、今町出張所、ネーブルみつけの計6カ所において実施されております。アンケートの項目では、挨拶、身だしなみ、言葉遣い、態度、説明の仕方、所要時間の計6項目を対象として5段階評価するもの。窓口サービスアンケートは、いわゆる来庁者によるサービス評価制度とも言えます。
そこで、以下何点かお伺いをいたします。まず、アンケート期間が2週間程度と設定されている根拠とアンケート用紙はどのように配布され、またどのように回収されているのか。
2つ目、アンケート6項目は、行政サービスとしては最も基本であると認識しておりますが、職員に対してどのような喚起をされているのかお伺いいたします。
アンケートの結果などは、窓口体制の見直し、接遇向上、職員研修などにどのように生かされているかお伺いします。
4つ目、アンケート結果の平均では、近年数値的な変化は余りありません。形骸化しているようにも感じられますが、今後アンケート内容の見直しを含め、どのように考えておられるのか。
最後に、広報によるアンケート結果のお知らせでは紙面も削られ、数値だけで評価されているように思われますが、改めてアンケートの目的とその真意を伺います。
以上、よろしくお願いいたします。
〔渋谷芳則議員発言席に着く〕
〇久住裕一議長 総務課長。
〔池山久栄総務課長登壇〕
〇池山久栄総務課長 渋谷議員の質問にお答えいたします。
初めに、窓口サービスにおける課題と今後の取り組みについてでございますが、地方自治法では地方公共団体は住民福祉の増進を図ることを基本に、最少の経費で最大の効果を上げることと規定されており、当市では市民の幸福追求のために市民との協働を基本に施策を遂行しているところであります。行財政改革を進める中でも、単にサービスコストの引き下げのみを目的とすべきでないことは当然のことと認識しています。また、窓口サービスにおいては、来庁された方ができるだけ短時間で用件を済ませ、気持ちよくお帰りいただくことが大切であると考えており、職員研修などを行いながら接遇の向上を図っているところでございます。
次に、寄せられた市民の声につきましては、市のホームページに設けてあります市長室もしくは情報公開からごらんいただくことができます。ここでは、市長への手紙やメールで寄せられたご意見のうち、ご本人が公開に同意し、かつ広く市民から知っていただきたいものを部門別に掲載してございます。職員の接遇等における苦情につきましては、職員を指導することに活用し、ホームページには掲載してございません。
次に、窓口における説明やアドバイスについてでございますが、職員は上司の指導、研修などにより知識の向上に努め、相手の立場に立ち、わかりやすい言葉で説明をするように心がけ、対応をしております。また、市民ニーズに応えられなかった場合には、さらに丁寧にその理由等を説明いたしまして、ご理解いただくよう努めているところでございます。
次に、多様化、高度化する市民ニーズに対する市の体制構築についてでございますが、まず職員の意識改革については、毎年各課の基本方針策定時に課や係の目標を設定し、職員間やグループ間で共通認識を持ち、事業に取り組んでいるところでございます。このほか、市職員として知っておくべき事柄を各課の常識データとしてまとめ、職員の知識の共有を図っております。また、事務事業評価を通じまして、事業の目的や成果等を確認しながら、確実な事務を継続して行うことや、一方では社会の変化に応じ変化する市民ニーズに応えていくために、必要な意識改革に努めることを心がけております。
なお、専門化、複雑化するニーズに十分に応えるため、弁護士や大学などの外部の専門的知識を有する機関との連携強化にも努めているところでございます。
次に、接遇のレベルアップについてでございますが、職員同士で知識や情報の共有に努め、同じレベルの対応ができるよう個々人の意識向上に努め、各課において引き続き指導していくとともに、職員研修などを通じ、レベルアップに努めてまいります。
次に、課を超えた連携及び総合窓口の設置についてでございますが、まず課の連携につきましては、現在の業務の遂行に当たっては、複数部署の連携により取り組むべきものが多く、常に横断的な連携を心がけているところでございます。また、総合窓口の設置についてですが、現在転入や転出の際などは、市民生活課窓口で関連する健康福祉課の手続ができるような、そんな工夫をしております。今後も、総合窓口の設置ではなく、現在の体制で市民のニーズに応えてまいりたいと考えております。
次に、市民意見の把握と情報公開の処理の手法については、現在の方法について検証を行う中で、必要があれば対応したいと考えております。また、窓口アンケートの評価につきましては、先日今年度の結果を職員に周知いたしました。アンケートの結果は、おおむね満足との評価をいただいておりますが、今後とも接遇等の改善が必要なものについては改善し、職員の意識向上を図ってまいりたいと考えております。
次に、労働環境の整備については、近年の行政需要の増加に応えることと、事務の効率化や外部委託を進める中で、適正な人員配置をし、労働環境整備に努めております。また、誘導員として退職者を配置することについては、現在窓口担当職員を初め職員の声かけにより対応できておりますので、この体制を継続していきたいと考えております。
次に、人事評価制度については、人材育成の観点から実施しているもので、現在業績評価の積極性の項目において、地域コミュニティやボランティア活動など他組織との連携を意識した項目を取り入れたり、係共通の目標を設定して評価したりするなど、随時見直しを図っているところで、当面現在の制度のもとで実施したいと考えております。
次に、窓口サービスアンケートについてでございますが、まずアンケート期間の具体的な根拠は持ってございませんが、平成18年度からは2週間程度としており、経年変化を見るために同様な期間、時期として設定しております。また、用紙の配布方法は、各課の窓口で配布することと、来庁者が多い時間を中心に総務課職員が正面玄関に立って配布しております。
次に、職員に対する喚起と結果の活用につきましては、アンケート集計後速やかに職員に結果を通知するとともに、職員研修でも説明し、改善と意識の向上と窓口サービスの向上に役立てております。アンケートの目的は、来庁者の皆さんから職員の対応や身だしなみについて直接評価をいただき、接遇などの継続的な点検に役立てるとともに、職員の全体の奉仕者としての意識向上を図ることでございます。したがいまして、社会ニーズの変化に柔軟にかつ迅速に対応した職員の接遇を行うことに生かすために、適切な項目があれば随時取り入れてまいりたいと考えております。また、数値評価に加え、意見や要望を自由に記載していただくこととしており、率直な来庁者の声をお聞きして、職員の資質向上に役立てているところでございます。
以上でございます。
〇久住裕一議長 渋谷議員。
〇渋谷芳則議員 ありがとうございました。
聞いていますと、いろいろな対処の方法で鋭意努力されているという話を聞きました。それと、アンケートについても、今総合評価がまずまず満足しているようなお話でお聞きしました。アンケートの結果が毎年12月に広報で総合評価として評価出ております。今回の分は、またことしの12月ごろ出るかとは思うのですけれども、6カ所やられているわけですけれども、この本庁、人数が総体的に少ないところもあるでしょうけれども、総合評価されているので、内容がわからないのですけれども、実施場所においてのそのいろんな違いとか特徴というものがどのよう程度あるのか。もし特徴的なところがわかっていたら、ちょっと教えていただければと思いますが。
〇久住裕一議長 総務課長。
〔池山久栄総務課長登壇〕
〇池山久栄総務課長 お答えいたします。
平成25年度、今年度のサービス結果の集計が先ほど出ましたので、それについてお答えいたしますが、以前は10カ所程度指定管理者の施設についても行っていたというところを、それを除きまして現在は6カ所でやっているということでございますが、主に言いますと、今年度の場合は127件から回答をいただいているということで、6カ所に割り返すと、20件程度というような形になるのですが、特に多いのが病院の関係になります。病院で50件を占めているということで、そこについては主な意見としては、待ち時間の項目の中の時間の関係がございますが、それについてのもう少し早くできないかというような、そんな傾向が見られるかなというところでございまして、ほかについては、数が少ないというところもございますが、総じて4点以上占めているということで、大きな満足をされているというような、そんな評価をしているところでございます。
以上でございます。
〇久住裕一議長 渋谷議員。
〇渋谷芳則議員 窓口アンケートのことについてもう少し伺いますが、先ほど来庁者の方にそれぞれ課に来たら渡しておられる。こちらの窓口、来庁者来たら手渡しをしておられるということで、平成17年から見ていますと、平成17年がスタートしたのかどうかわかりませんが、560名ぐらいいるのです。それから、今回127名、非常に落ちてきている数字があるのですが、平均で見てみますと、総合評価点数、対応がよい、まあまあよいというのを合わせますと、66%当初のころから今68%、ちっとも変わっていないのです、パーセンテージ的には。努力されている、努力されているという話は活字ではいろいろ見るのですが、取り組みもされているとは思うのですが、パーセンテージはそう動かない、動いていない、ニーズもそう多くはない、この平均点数、どういうふうに評価されますか。
〇久住裕一議長 総務課長。
〔池山久栄総務課長登壇〕
〇池山久栄総務課長 対策やってもなかなか数字が伸びないのではないか、そんなご質問かというふうに思いますが、平成15年からこのアンケート制度行いまして、当初は1カ月間程度やっておりましたので、数はそれなりに今よりは多かったというふうに記憶はしております。
それで、平均点数も、特に接遇の時間の関係については4点を下回るということも何年かあったような記憶でございますが、現在のところはその時間についても4点を超えるということで、ある程度の評価をいただいておると。不満とかやや不満というものがそう多くなくて、満足、やや満足というところが多いということで、それをどうやって満足のみにというところがおっしゃるところかと思いますが、そうなれるようにこれからも対応していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇久住裕一議長 渋谷議員。
〇渋谷芳則議員 私が今その平均点数がちょっとも動いていないのでなはないかと申し上げて、この点数をどういうふうに捉えたらいいのかという、そこの点をちょっと疑問視したというか、アンケートというのはつまりこれから私を評価してくださいということでアンケート渡すわけですよね、手元で五、六項目を。その渡す人を評価するために渡すのに、点数が65点やそこらでいいのですかということなのです。
私だって、これから自分を評価するためにアンケート用紙を渡していたら、点数はよくしたいと思います。それなのに65点でいいのですかということなのです。何も動いていないのですかということなのです。そんな内容がこれからアンケートで十分評価されていますというようなことを言えるのですかということなのです。2週間の決められた期間アンケートを市民に配って、それで評価してくださいという6項目を、これは重要な6項目ですけれども、そういうものを市民に対して接遇する人がアンケート渡して答えが出ている、出しやすいようなところでやって、それで点数が65というというのに私は非常に低いなと思うのですが、その辺はどうですか。
〇久住裕一議長 総務課長。
〔池山久栄総務課長登壇〕
〇池山久栄総務課長 お答えいたします。
先ほどから言っているその4点超えているという数字につきましては、満足、やや満足、普通、やや不満、不満というものに対して5点、4点、3点、2点、1点ということで数字をつけた中での平均点が4.何がしかという数字になっているということでございまして、いわゆるやや満足というより以上だということで、ある程度の評価はいただいているというふうには理解しておりますが、それを先ほども申し上げたように、より点数が上がるような形では考えていきたいというふうに思っております。
以上であります。
〇久住裕一議長 渋谷議員。
〇渋谷芳則議員 4.1がいいのか、4.0、3.9が悪いのかというのはわかりません。その辺のところが余りにも点数が詳細がわかりにくいところもありますが、アンケートの期間だけをもって市民が満足しているというふうに考えるのは、私は非常に総計かなと思います。
もしできるならば、アンケート期間以外に専門家による抜き打ちでそういった職員の方の接遇がどうであるのかということもやってみるのも、ひとつ非常にいいインパクトあらわれるのではないかなというふうに思いますので、その辺を今後機会があったら取り入れていただきたいなというふうに思いますので、そこはお願いというふうにしておきたいと思います。
それでは、窓口の接遇の内容についてちょっとお伺いしてみたいと思います。まず、窓口に応対される職員の配置基準というようなものがあるのでしょうか。例えばベテランだとか、あるいは何年だとか、あるいはどこかで研修を受けたら出るとか、いろいろあると思うのですが、先ほど私も一般質問で言いましたように、窓口というのは非常に重要な条件で、いわゆる市民に職員の顔です、市役所の。そういうところにおける職員の配置されるには何か基準がある。あるいは、置かれるには何かお考えがあって、窓口はこういうように適している方を置くのだというふうな、何か役所での内規みたいなのはあるのでしょうか。
〇久住裕一議長 総務課長。
〔池山久栄総務課長登壇〕
〇池山久栄総務課長 お答えいたします。
特に窓口職員ということで基準を設けているようなことはございませんけれども、市の職員としては市民サービス、いろんな部署でいわゆる例えば市民課1階の窓口で対応する職員もいますし、2階や3階や4階、いろんなところで対応する職員もいますけれども、全ての職員が窓口対応ということで対応できるような形でやっているというふうに理解をしております。
その中で、特に接遇に関しましては、例えば階層別の研修なんかもありますけれども、専門研修ということでクレーム対応力だとかコミュニケーション力だとか、そういった研修を個々に行いながらいろんな苦情が適切に対応できるような、そんな機会を設けて意識向上に努めているという状況でございます。
〇久住裕一議長 渋谷議員。
〇渋谷芳則議員 私も、時々カウンターといいますか、窓口のところで対応するときに周りを見渡すときありますけれども、窓口にいる方は一番手っとり早く接客をするわけですけれども、やはりベテランほど面倒くさい、一々市民と対応するのが面倒くさいようなことで、経験者ほど奥に行っているのかなというような気もしないでもないのですけれども、こんなふうに感じられるのは私だけではないかと思いますけれども、やはりできたら窓口においていろんな対応のまずさも、あるいはお客様というか、市民でも時々感情的になったりする等々あると思うのですけれども、市民の声としてそういったその投書というか、声の中に窓口業務を非常に不愉快だというふうに思われた方の市民の声というのはないのでしょうか。
〇久住裕一議長 総務課長。
〔池山久栄総務課長登壇〕
〇池山久栄総務課長 お答えいたします。
市民からの苦情はというようなことでございますが、先ほども市長への手紙や市長へのメールということでございますし、そういった中にも対応、職員の窓口での対応がどうなのかといったような内容もございますし、また電話で直接連絡来る場合もございます。総務課で直接連絡を受けるようなものが年に数件ほど、昨年1年間ですとあったように記憶しております。
以上でございます。
〇久住裕一議長 渋谷議員。
〇渋谷芳則議員 今苦情、市民の声というお聞きしましたけれども、市長のメールあるいはその市役所へのメール、ホームページを見ていますと、特に市長のメールについては下のほうにご意見を公表してもよろしいですか。公表しない、公表してもよい、ここにぼっちをつけるところありますね。私も、議員になる前3回ほど市長にメール送ったことあるのです。いや、回答はすばらしい回答は返ってきました。ただし、それは私は公表してもよろしいというふうにチェックしたのですけれども、公表されませんでした。
今公表されているというような私答弁でお聞きしたのですけれども、そういった市民の声が市長メールあるいは市役所へのメールと来たときに、そういったメールはどの程度まで、どの範囲で公表されているのでしょう、ホームページ上。私が見た限り、クリックしていろんな部署のやつ6部署、ここに6分類であるのですが、そこクリックしてもほとんど出てきていないです、苦情めいたものは。ですから、そういうものについて今おっしゃいました公表しているというものはどの程度なのか、ちょっと教えていただけますか。
〇久住裕一議長 総務課長。
〔池山久栄総務課長登壇〕
〇池山久栄総務課長 お答えいたします。
市長メールと手紙につきましては、昨年度で80件、今年度は先週末だったかと思いますが、19件ほどあったという状況でございますが、その中でホームページに載せている、公表しているものにつきましては、先ほども答えましたように、6つの大きな分類に分けまして、公共性が高いとか皆さんに知っておいてもらいたいということで種々判断をいたしまして、個別具体の話については掲載していなくて、ある程度大枠の中で判断して掲載しているというような状況でございます。
以上でございます。
〇久住裕一議長 渋谷議員。
〇渋谷芳則議員 今個別の判断でとおっしゃいましたけれども、それは公表する側にとっては都合のいいこと、悪いことは、個別な判断で削除するというような意味にもとれたのですけれども、私は個人的なこと言わせてもらえば、個人的な意見というつもりはなかったのですが、私は個人的な意見で今申し上げているつもりはないのですが、個人が公表してもいいと言っているものについては、役所のほうでそれは個人的な意見だから公表しないと、それはどういった判断で個人的な意見だというふうに判断されるのか。
公共的な判断でも、その人は先ほど来もお話ししていますけれども、不満を持っている人はいるとすれば、やはりそこはもっと弾力的に運用してもいいのではないか。余りにも私見ていて少な過ぎるのではないかなというような気がしています。そこの点は、今後いわゆる公表しづらいのでしょうけれども、その点をもう少し広げていただいて、個人的な意見でもある程度公表できるものはオープンにしてほしいなというところも考えておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。
最後に、私ちょっと一つの接遇サービスということについては、非常にいつも思っていることなのですけれども、皆さん東京ディズニーランドに行かれたことは誰しもあるかなと思うのです。総務課長もあると思いますけれども、私はディズニーランド8回ほど行ったのですが、多いか少ないかは別にしても、非常に何回も行きたくなるところであるわけです。私がきょう何でそういうことを申し上げたかといいますと、東日本大地震が来たときに、東京ディズニーランドがお客様の危機管理に高い評価を受けたということは皆さんご承知だと思います。なぜ高い評価を受けたかということで、やっぱり危機管理能力、それからもう一つはお客様サービスということについて、感動的なことをいつも心がけた教育をされているというようなことがありました。そういうことで、私はきょうちょっと用意してきたものがあるので、これを読ませていただいて、できればそういうサービス精神というものをひとつ身につけていただければというふうに思っております。
これは、4年前ぐらいですけれども、ある新聞に載ったものなのです。インターネットに載ったのは、2年前の6月に載っておりますけれども、ちょっと朗読させていただきます。東京ディズニーランドのマニュアルにない接客から学ぶ感動体験。東京ディズニーランドにあるレストラン、そこに若い夫婦が入ってきました。2人がけの席へ案内すると、彼らは食事を注文しました。彼らは、自分の分をそれぞれ注文した後に、済みませんが、それからお子様ランチをくださいと言いました。ディズニーランドのレストランには、お子様ランチは9歳未満という規則があります。担当したアルバイトの店員は、申しわけありませんが、ほかのメニューをと勧めました。マニュアルに沿った対応はその時点でパーフェクトです。すると、その夫婦はとても残念そうな顔をしています。気になった店員は、事情を聞いてみることにしました。すると、奥さんが話し始めました。実は、きょうは亡くなった娘の誕生日なのです。体が弱く、彼女は最初の誕生日を迎えることができなかったのです。家族でディズニーランドに行ってお子様ランチを食べようねとそう言っていたのに、それが果たせなかったのです。だから、きょうはその娘のためにお子様ランチを頼んであげたかったのです。店員は、その話を聞き終えた後、かしこまりましたと答えました。そして、何とその夫婦を2人がけの席から4人がけの席へ案内したのです。そして、小さな子供用の椅子を用意して、お子様はどうぞこちらにおかけくださいと夫婦の間に置いたのです。しばらくすると、料理が運ばれてきました。そして、そこには先ほど注文したお子様ランチがありました。そして、その店員は笑顔でこう言いました。ご家族でごゆっくりお過ごしください。この行動は、明らかにマニュアル違反なのです。しかし、上司や会社がこの店員をとがめることはありませんでした。後日、夫婦から届いた感謝状にはこうあったそうです。お子様ランチを食べながら涙がとまりませんでした。まるでそこに娘がいるかのようでした。家族団らんを味わうことができました。こんな体験をさせていただくとは夢にも思っていませんでした。もう涙を拭いて生きていきます。来年も、そして再来年も、娘をディズニーランドに連れていきます。そして、いつかこの子の弟か妹を一緒に連れていきたいと思います。このエピソードは、ディズニーランドのキャスト、ディズニーではスタッフをこう呼ぶのだそうです。全員に公開されました。キャストたちは、この話を聞いて自分たちのサービス精神、そしてその喜びを改めて確認することになったそうです。これがディズニーランドの感動的なマニュアルにない接客態度、これは教えられてできるものではないというふうに思います。
私は、このことを何度も読み返すことがあるのですけれども、そのたびに相手の立場になってやはり物事は考えてあげなければいけない。相手の気持ちは、聞いてみなければわからないですけれども、やはり接客態度というのは非常に大事なものだというふうに思っています。市民は、市役所というのは非常に敷居が高い。皆さんは、職員ですからそうは思いませんが、私も敷居が高いところだと思っています。それだけに、やはり窓口に行ったり、市役所に来れば緊張はします。市民もパワーが要ります。また、その市民に対して皆さんが一つ一つ丁寧に応対しようとすれば、向き合えば向き合うほど労力もまたかかります。個々の市民がやはり皆さんにそれぞれの接遇をしていただいた後の気持ちよく帰れるようなことになるような体制を早く構築してほしいというふうに思います。
最後に、市長に一言お尋ねしたいのですが、健康、健やかに幸いと、これも非常に私好きな字ですけれども、健康も非常にいいことだと私は思いますけれども、市民サービスという意味から見たときに、市民サービスの満足度日本一、こういうものも私は非常に目指すとすれば市民は大いに歓迎するのではないかというふうに思いますが、そういう点ではそれを目指す気持ちはございますか。
〇久住裕一議長 久住市長。
〔久住時男市長登壇〕
〇久住時男市長 今ご指摘の随分苦情の話を聞きました。と同時に、同じ量だけお褒めの言葉もいただいております。だから、平均的に個人の裁量、また私どもディズニーランドやホテルやいうところと、その分野で何十年もまたスキルを上げるということでもありません。
その中でも、窓口はできるだけそうなりたいということで鋭意やっておりますが、やはり至らないところについては、具体的にご指摘をいただくのが市長へのメール、市長への手紙でありまして、その場合には私どもがすぐ対応できるということで、それなりの次に生かすいいご指摘だというふうに思っておりますが、病院についてもまた指摘があるけれども、同じようにお褒めの言葉もいただいているというのも事実あります。そういう中で持っていきたいと思いますが、よく今まで私どもは要するに民間と違って、行政は違った意識を改革するためには、行政はサービス産業だという形で随分言われてきました。実際に私も民間の中にいて、役所に入るときにはそう思いましたが、そのサービス産業ということが言い過ぎて、逆に市民の皆さんの協働とか全て公に頼んだ、全てやってくれるという、そういう意味でのサービス産業に私ども見られているというのがちょっと行き過ぎかなと思います。民間よりも行政の人たちは、随分言葉としては民間では得られないような罵声を日々職員は上げられている。また、民間から見てもそうです。あんな言葉、民間には言わないことでも、初めから家出るころからどなり込もうとして出てこられるという人たちもいらっしゃる。私は、中では職員はよくあの言葉で辛抱してくれている。ノイローゼになる職員がどれだけいることか、こんな姿も見ております。
だから、要するに気持ちよく接してもらって十分説明をする。また、それに対しての至らないところはスキルを上げるということはやらなければいけないし、それを目指す努力いたしますが、全て何でもはい、はいという形で私どもしなければいけない。嫌なことも言わなければいけない。苦い薬も飲んでもらわなければいけないという仕事をしているという中で、その対応については多分民間よりも逆に難しい仕事をせざるを得ないのではないかというのは、多少窓口としては感じていることでございます。だから、日本一サービスをやろうという、余りシンプルな意味ではなかなか難しいのではないかと思います。そのあたり含めながら、やはり市民の皆さんが要するに来て、また気持ちよく帰ってもらうためにはどうしたらいいかというのを鋭意繰り返しながら考えて改善していきたいというふうに思っております。
また、ホームページや何かに来ていただいたり、また言葉についてはそのあたりの判断基準を私もちょっと聞いておりませんでしたが、そのあたりをもう一回そういうのも含めてこの言葉は誰が言ったとか、このメールは誰が言ったかというのがわかるような内容でも、本当にあの中に出していいのかというようなことも含めて、もうちょっと整理をしてみたいと思っております。そういう形で酌んでいただければありがたいと思っております。
以上です。
〇渋谷芳則議員 ありがとうございました。
〇久住裕一議長 4番、渋谷議員の質問は終わりました。
〇久住裕一議長 次に、16番、小林繁男議員の発言を許します。
16番、小林繁男議員。
〔小林繁男議員登壇〕
〇小林繁男議員 通告による質問の前に、お祝いを申し上げます。
去る日曜日です。8日の朝テレビをつけると、朗報が飛び込んできました。それは、1964年大会以来56年ぶり2度目の開催を目指した2020年夏季オリンピック開催都市が東京に決定したというニュースであります。ここまでに持ってこられた関係者の方々にありがとう、ありがとうと感謝を申し上げるものであります。
去る9月1日は防災の日で、10万5,000人もの死者を出した大正12年の関東大震災を風化させず、災害に対しての思いを新たにするものと私は理解しております。ことしは、あれから90年に当たることから、マスコミ等で大きく取り上げられ、報道されました。それは、ことしは特に連日全国各地の豪雨、猛暑、竜巻等による被害状況がリアルタイムで報道されました。それは悲惨なものでした。被害を受けられた方々に衷心よりお見舞いを申し上げるものであります。当市においてはまだ記憶に新しく、平成16年7月13日水害と中越大地震による震災、平成19年の中越沖地震による震災、平成23年の新潟・福島豪雨による水害、ことしの7月31日から8月1日にかけての豪雨による水害、私の町内でも床下浸水の被害が発生しました。災害は忘れたころにやってくると言われておりますが、忘れる時間もなく矢継ぎ早に私たちを襲ってきます。そのような中、平成16年の大水害を受け、再度災害防止を図るため、刈谷田川では早急に7.13水害規模の洪水を完全に流下できるようにすることで、災害復旧事業、河川災害復旧等関連緊急事業が新潟県により実施されました。それにより、今町地区の市街地に隣接する刈谷田川湾曲部がショートカットされ、整備されました。そして、生まれた4.6ヘクタールの土地が防災公園として道の駅と併設され、さきの8月23日にオープンし、連日多くの人でにぎわっております。地元住民として心を新たにするものであります。
刈谷田川は、大正8年から改修工事が施工されてきました。昭和36年、昭和39年の集中豪雨による堤防の決壊を受け、上流にダム等が建設され、増水等による警戒体制もありましたが、40年間刈谷田川では水害がない中、平成16年7.13水害となりました。刈谷田川の水防については、私たち地域住民の先人たちは、地域住民一体となって幾たびかの水害を闘ってこられました。その長い歴史の中で刈谷田川の改修工事も進み、平成22年に関係3市で構成されていた刈谷田川水防事務組合が解散されました。当市においては、平成23年に刈谷田川等の洪水に対して水防計画が策定されました。その年の7月末に新潟・福島豪雨があり、水防計画23条の事態となりました。第5水防区は、隣接長岡市猫興野町があり、長岡市の消防団も出動しており、力を合わせて水防作業をいたしました。そこにおける問題点を2年前のこの9月議会で質問をさせていただきました。その後の対応について数点質問をさせていただきます。
まず1点目は、2年前に右岸第5水防区における猫興野地域との水防活動での問題をさせていただきました。その後、平成24年、平成25年と水防計画での改善はなされておらず、私の調べた範囲では猫興野右岸地域の水防計画にものっておりません。長岡市と刈谷田川右岸地域の水防計画はどのように進展しているのかお伺いをいたします。
2点目は、情報伝達のサイレンで、実はことしの両市とも6月16日の日に防災訓練がございました。ほぼ同時間に実施されております。私ども地域は、中之島町に隣接しているものですから、地域のサイレンよりも隣の町のサイレンのほうがよく聞こえるのであります。それらの中で、このサイレンの呼称についてどのように調整をされているのかお伺いをいたします。
3件目は、2年前にも指摘させていただきましたが、猫興野地域住民の避難場所についての調整であります。これ、猫興野地域では今町小学校となっておりますけれども、この辺のことについてはどのように調整をされているのかお伺いをいたします。
4点目は、2年前の豪雨時で猫興野橋の橋げたの危険性を指摘し、当局では県、長岡市への働きかけのことでありましたが、その後どのように進展しているのかもあわせてお伺いをいたします。
次に、午前中の質問でも前段議員がいろいろ質問されておりましたけれども、内水の水害についてお伺いをいたします。貝喰川流域においては、新潟・福島豪雨で平成16年に床上浸水26棟、床下浸水324棟、平成23年には床上浸水93棟、床下浸水272棟の被害が出ました。それら豪雨の甚大な被害を受け、平成19年度に作成された信濃川下流圏、山地部のほうですけれども、河川整備計画に貝喰川の整備計画が追加変更されました。内水の地元豪雨対策として期待するものであります。以下、それらについて数点お伺いをいたします。
まず、貝喰川の河川整備計画は、長岡技術大学の早川典生先生を座長のもとに3回、1年半の長期の審議を経て平成24年4月10日に計画案が決定されたと認識しておりますが、その後どのように進展しているのかお伺いをいたします。
次に、当計画については、幾多の意見があり進捗しないと聞いておりますが、どのような意見があり、それらに対してどう対処されているのかお伺いをいたします。
今町市街地地区の雨水対策で、まず1番目として当計画が完成すると、毎年悩まされている今町地区市街地の集中豪雨により浸水被害の大部分が解消されるものと思われますが、計画に連動して今町地区の雨水排水路計画はどのように考えておられるのかお伺いをいたします。
ついでに、それらについての年次計画がありましたらお知らせをお願いいたします。よろしくお願いいたします。
〔小林繁男議員発言席に着く〕
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 小林繁男議員の質問にお答えします。
まず、水防計画の進展についてですが、当該計画につきましては、水防管理団体である見附市が策定する計画であり、長岡市についての記述はありませんが、水防団、地域住民及び両市で協力して水防に当たる体制をより強固なものとするため、長岡市の担当者及び地元支部の関係者と協議を行うとともに、県、見附市、長岡市及び三条市で構成する水防連絡会の開催を定期的に行うこととしたところです。
次に、災害時のサイレン吹聴に関する長岡市との連携についてですが、刈谷田川に関する避難情報のサイレン吹聴の際には、長岡市中之島支所と事前に時間と避難情報の種類の調整を行った上でサイレンを吹聴することとしています。また、避難情報の種類による吹聴間隔も、同じサイレン吹聴を行うこととしています。
次に、避難場所についてですが、市では災害時に当面の安全確保のため、各町内の集会施設等を一時避難場所と定めております。このたび8月に道の駅パティオにいがたがオープンしました。防災機能をあわせ持つこの施設を近隣地区の一時避難場所として利用することは、想定されるものと考えております。
次に、猫興野橋の橋げたのかさ上げについてですが、当該橋梁につきましては、長岡市で管理しており、見附市にも大きな影響がある橋と認識しております。最近の出水時における猫興野橋の現状及びそれに係る地元の要望等を長岡市に届けたいと考えております。
次に、河川整備計画の進捗状況ですが、ことし4月8日に国土交通省北陸地方整備局長より、貝喰川改修を含む信濃川水系信濃川下流(山地部)圏域河川整備計画の認可を受けたところです。現在事業主体となる県に対し、事業の早期着手を要望しているところです。
次に、整備計画に対する意見への対処についてですが、新潟県によると、主な意見は2つあると聞いております。1つは、刈谷田川への放流により危険が増すことになるという意見があり、これについては排水機場の操作要領を策定する際に、策定委員会を設立してそこに地域住民が委員として参画することで了解を得たとのことです。もう一つは、本河川上流部の改修が下流部へ悪影響を与えるのではないかとの意見が寄せられ、これについては今後も丁寧に説明し、理解を得ていく考えであると聞いております。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 小林議員の今町地区市街地の雨水対策についての質問にお答えをいたします。
今町地区の雨水排水路計画につきましては、今町地区の浸水対策として現在も継続を実施しております今町1号雨水幹線の整備が平成27年度に県道見附中之島線までの整備をもって完了する予定であり、これによっておおむね浸水の被害は軽減されるものと考えております。
なお、現段階で具体的な年次計画はお示ししてはおりませんが、全国的な想定を超える集中豪雨による浸水被害の多発が危惧される中、排水能力の増強を踏まえた計画雨水量の変更について、今後検討を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〇久住裕一議長 小林繁男議員。
〇小林繁男議員 では、再質問させていただきます。
まず、一番初めに質問いたしましたこの水防計画についてであります。今ほどの答弁ですと、3市による水防連絡会というものを設け、そこで調整しているということであります。なぜ私がまたここで2年前と同じようなものを持ち出したかといいますと、実はこの6月13日に長岡市中之島支所の地域振興課の課長さん、そして地域振興防災係長のお二人が私のところにお見えになりまして、この水防についていろいろお話を聞いていかれました。その中の話の中では、こう言っては悪いですけれども、全然この見附市と中之島町、長岡市ですかが、ついては右岸の猫興野地内のことについては、何ら話し合いなされていないということであります。なら、私も2年前に強くその旨を申し上げたわけであります。それで、再度今回質問させたわけでありますけれども、ではこの水防連絡会がいつ、どのように開かれておったのかお聞かせをお願いします。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えいたします。
刈谷田川水防連絡会ということで、昨年度末に長岡市、県入れて今後の水防計画について相談したところ、今後こういった連絡会を立ち上げていこうということで話が合意しているところです。
実際の水防連絡会につきましては、第1回目の開催についてはことしじゅうの開催を今後予定しているところです。それまでの準備段階において、また長岡市とは連絡調整などしていたところです。
以上です。
〇久住裕一議長 小林繁男議員。
〇小林繁男議員 今後に期待するものでありますけれども、私は2年前に同じように指摘しておったわけです。それが全然ここに来てやっとまた動く、動かぬよりいいですけれども、本当にそんな中で来るというのは、私非常にいかがなものかなと思うわけであり、そんなことで実は私インターネットで調べてみました。
長岡地域定住自立圏共生ビジョンというものがあるわけです。その中の第4章、具体的な取り組みということで、消防、防災についての記述があります。それによりますと、本圏域は平成16年新潟・福島豪雨、7.13水害や新潟県中越大地震、豪雪及び平成19年新潟県中越地震とたび重なる災害に相次いで見舞われてきました。これらの経験を踏まえ、災害緊急時には地域コミュニティが大きな力を発揮することから、集落や町内会等の自主組織を基盤とした自主防災組織の結成や育成、さらには災害時に的確な判断や行動ができる防災リーダーの養成が望まれている、このように記述されてきております。この共生ビジョンは、平成22年度から平成26年度となっておりまして、平成25年の3月には変更されているのだそうでございますが、現在はこのようになっている。そういう中で、やっぱり話し合いがなされているのかどうか、これは課長さんというよりも市長さんのほうがいいのかしれませんけれども、この辺のご答弁をよろしくお願いいたします。
〇久住裕一議長 企画調整課長。
〔金井薫平企画調整課長登壇〕
〇金井薫平企画調整課長 長岡圏の中でのお話でございますけれども、各ワーキンググループ等に分かれておりまして、それぞれの項目によりまして見附市が参加するグループ等々になっております。
防災関係のこういった研修もお話もありましたけれども、見附市の場合それに参加していない状況になっておりまして、長岡市さん等がなっているというふうに私は認識しているところでございます。
どちらにしましても、そういった連携というのは長岡市ととっていかなければならないというところで考えているところでございます。
〇久住裕一議長 小林繁男議員。
〇小林繁男議員 私がこれ長岡市のことをとやかく言うのも本当におこがましいかなと思うのですけれども、今問題になっている場所は、先ほどオリンピックの招致の問題を話ししましたけれども、東京オリンピックの年、昭和39年です。あそこで堤防の決壊があった。あの年2回ありました。今の防災の駅ですか、あそこのアーカイブにちゃんとそのときの写真があります。住民の方が皆で復旧された最中に、7月7日に切れましたけれども、その復旧をし、また水が出て7月13日の日に全住民の方が出てしましたけれども、増水のためにまた私どもが仮堤防を閉め切ったものが決壊をしたと、それは私この前行ってみましたが、ああ、写真がある。この中に俺がいたのだがな、そんなようなことを思い出しながらきましたので、私どもはあそこでやはり長岡市の地域ですけれども、非常に私ども住民と密接な関係がある。だから、こうやって何回も私は言うのです。
そして、今ほど申しましたように、各圏域の共生ビジョンもあるわけ。これ、前の2年前にもなかなか自治体を超えての連携は難しいのだというようなことで、私もそのときはそうだろうと思います、なかなかお互い自治体いろんな物の考え方あるわけでしょうから。そんな中で、いつまでたってもこうやっておきますと、進展しないわけです。ですので、私は提案ですけれども、もうこの地域は特別なのだと。特区なのだという形で長岡市と見附市で、今刈谷田川ではここだけだろうと思うのですが、こんなことをやはり話し合って協力をしていくという体制ではないかなと思います。ことしも、先ほど話ししましたように、長岡市のほうで私のほうで、私もことし水防の役員ですから、私のところに来られまして、私もずっと今まで責任者しておった関係から私のところに来られたわけです。消防団の方が来られました。そして、お互いにそこでその打合会を6月19日の日にあの猫興野の凧会館で実施させていただきました。私は、これは非常に変則だろうと思うのです。私どもがいるうちはまだいいでしょうけれども、これ次の代になったときにうまくいくのかな、そんなことを私は危惧しております。そうすると、あの地域はやはり長岡市の地域であり、そして守るべきは私どもが守らなければならないのだという形、もちろん地元の方とも協力しなければだめでしょうけれども、その辺のことを危惧するものですから、何回もこれ取り上げるのですけれども、この辺のことで何か特区みたいなことができるのかどうか、よろしく答弁お願いします。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えします。
特区というような形でこういったことに対応することができるのかどうかということではございますが、今の水防活動に関しましては、答弁でもしましたように連絡会という形で今後進めていきたいと思っておりますので、これで対応できないようであれば、またうまくいく調整等をしないといけないと思いますが、今の段階ではこういったやり方でしたいと考えております。
以上です。
〇久住裕一議長 小林繁男議員。
〇小林繁男議員 貝喰川の河川計画について、では少し質問させていただきます。
先ほどの答弁ですと、4月8日の日に認可を受けたというようなことで、ああ、これで前へ一歩進むのかなと、そんなことに私ども喜んで、私はきょうは喜んでいるわけでございますが、これ完了までというのは結構時間がかるのでしょうか。どのくらいぐらいになるのかお聞かせ願いたいと思います。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えします。
完了までの時間ということでございますが、例えば1年、2年、すぐにできるものではないということは承知しておりますけれども、何年かということになると、まだ今のところ未定ということに聞いております。
以上です。
〇久住裕一議長 小林繁男議員。
〇小林繁男議員 次に、では今町地区のこの浸水というかについて、内水のことについて質問させていただきます。
先ほどガス上下水道局長のほうからも、この今町1号排水路の平成27年度の完了をもって終了という形になるのですけれども、これで今町地区のそういう浸水等の被害はどの程度防げるのかお聞かせ願いたいと思います。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 お答えをいたします。
当該雨水幹線の整備のまず進捗状況でございますけれども、平成24年度末の段階の整備の進捗率は、おおむね全体の約84%程度。今年度、さらに工事を延長しまして、全体の進捗率を90%程度まで進めていくという予定になっております。
具体的にこれを整備することによって、そのいわゆる回避策がどれぐらい達成できるのかという部分については、細かなデータはございませんけれども、まずもって平成27年度この整備計画を着実に実施することによって、それを検証することで必要があれば同幹線に接続する排水路の改良等も検討を加えていく必要があるのかなと、かように考えております。
以上でございます。
〇久住裕一議長 小林繁男議員。
〇小林繁男議員 では、今ほどのご答弁いただきましたけれども、毎年、ことしもそうでしたけれども、2年前もそうなのですが、毎年浸水する箇所というものは、大体固定と言っては言い方おかしいでしょうけれども、同じ場所がやられていると思います。
先ほどの午前中の答弁でもそのような答弁もあったと思うのですが、それらに対する対処方法というようなものがなされておるのかお聞かせ願います。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 貝喰川流域の浸水、これに対する対処というご質問だったかと思いますが、貝喰下流域についての対処につきましては、前の答弁でもありましたように、田んぼダムあるいは見附高校の貯留化、こういったことで対処しているところでございます。
以上です。
〇小林繁男議員 では、どうもありがとうございました。
〇久住裕一議長 小林繁男議員の質問終わりました。
2時35分まで休憩します。
午後 2時24分 休 憩
午後 2時35分 開 議
〇久住裕一議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
〇久住裕一議長 次に、5番、大坪議員の発言を許します。
5番、大坪議員。
〔大坪正幸議員登壇〕
〇大坪正幸議員 平成25年見附市議会9月定例会に当たり、一般質問通告書に基づきまちなか賑わい中核施設の整備について質問をさせていただきます。
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」という小説があります。NHKで3年にわたり放映されましたが、ごらんになった方も多いと思います。冒頭に俳優の渡辺謙さんのナレーションが流れます。まことに小さな国が開化期を迎えようとしている。小さなといえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。産業といえば農業しかなく、人材といえば300年の間読書階級であった旧士族しかなかった。明治維新によって、日本人は初めて近代的な国家というものを持った。誰もが国民になった。ふなれながら国民になった日本人たちは、日本史上の最初の体験者としてその新鮮さに高揚した。この痛々しいばかりの高揚がわからなければ、この段階の歴史はわからない。社会のどういう階層のどういう家の子であっても、ある一定の資格を取るために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも官吏にも軍人にも教師にもなり得た。この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。途中をちょっと省略しますが、彼ら明治という明治人の体質で前をのみ見詰めながら歩く。上っていく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見詰めて坂を上っていくであろう。
新潟県の真ん中に人口4万2,000のまことに小さなまちがあります。小さなまちに、先月刈谷田川に隣接する広大なスペースに道の駅パティオにいがたがオープンしました。農産物直売所、農家レストラン、防災アーカイブ、デイキャンプ場などを備え、年間80万人の交流人口が訪れることが期待されております。今町地区のまちなか賑わいを初め、見附市の産業面、観光面、防災の拠点としても大きな効果を期待されております。そして、今本町荘の跡地に温浴施設の計画が進んでいます。当局によりますと、温浴施設の建設の意義を次のように説明されております。平成22年度のまちなか賑わい検討委員会提言に基づき、交流健康にぎわいづくりの拠点としての本町荘を建てかえ、温浴施設を設置します。温浴施設は、昔からコミュニケーションの場として活用され、性別年代にかかわらず日本人に共通する生活に密着した文化です。そのほかにも、体を温め清潔に保つことによる健康増進、疾病予防効果や災害時に避難所として活用できる安心効果などが考えられます。このようなさまざまな要素を持つ温浴施設を人が集中する町なかにつくることで、町なかの住人は歩いていく目的地として、また郊外の住人はこの施設に来て町なかを歩きながら買い物をするというハブ的な施設として、歩きたくなるまちづくりの中核施設としての役割を果たすものですとあります。温浴施設についても、中心市街地の活性化に大きな役割を期待されるものでありますが、将来的な維持管理に懸念を感じる市民も少なくないと思われます。前をのみ見詰めながら歩き、一朶の白い雲を目指して坂を上っていくことはまことに結構なのでありますが、市長のリーダーシップとあわせて市民と行政が一緒になって知恵を出し、汗をかきながら計画を進めていく必要があるのではないでしょうか。市民の意見や疑問に率直に耳を傾け、大きな事業予算を投じる温浴施設を将来の市民のお荷物にならないようにしなければいけません。議員協議会や議会の一般質問の中で概略的な説明はありましたが、不明な部分も多く、温浴施設の建設計画に関しての詳細と今後具体的にどのような工程、タイムスケジュールになるのか、以下何点かお伺いします。
また、地元新聞の報道などで既に明らかになった情報や、過去に行われた定例会での同僚議員の一般質問と重複する項目もありますが、通告どおりに質問を行いますので、よろしくお願いいたします。
1、本町荘に隣接する地元の住民、また見附商工会や商店街に対して温浴施設の事業計画の説明がいまだに行われていないようですが、その理由をお伺いします。
今後説明会を開く予定があるならば、いつごろ具体的にどのような形で行うのかお伺いします。
2、今後温浴施設をどのように生かしていくのかを検討する委員会や協議会、例えば第3次まちなか賑わい検討委員会のようなものを立ち上げる必要性についての認識をお伺いします。
3、新潟県は、温泉地の数が全国で3番目に多いと言われております。計画中の施設の湯は温泉なのか、それとも水道水を沸かしたもの、それにより名称も変わってきます。温浴施設といっても日帰り温泉、スーパー銭湯、健康ランド、スパ、クアハウスなどさまざまな名称がありますが、計画中の温浴施設はどういう位置づけになるのかお伺いします。
4、温浴施設が新たにできることによる中心市街地、商店街への波及効果、周辺の住環境に与える影響、再、新規雇用などの効果など、現時点においてどのように分析、予想されているのか改めてお伺いします。
5、事業計画案によれば、事業費として7億6,600万円が見込まれていますが、そのうち国などの交付金は幾らくらいを見込んでいるのか。見附市の負担となる事業費の財源をどのように計画されているのかお伺いします。
6、基本設計及び実施設計はどこの設計会社で、設計管理費用は幾らくらいなのか。全国に多くの設計事務所がある中で、その設計会社を選ばれた経緯とその理由をお伺いします。
また、現在の本町荘の解体工事の期間、時期及び費用は幾らくらいなのか。解体業者は、現時点で決まっているのかお伺いします。
7、現在の本町荘は、あかがね御殿とも言われた由緒ある建築物ですが、そうした見附市の歴史的なものを踏まえたデザイン、コンセプトは取り入れられる予定なのかお伺いします。
8、6月議会でも市長にお尋ねしましたが、見附商工会を旧法務局の跡地に移っていただき、商工会の跡地も含めた設計に見直すことを検討される可能性はあるのかどうかお伺いします。
9、本町荘が利用できない期間の代替施設の必要性の認識の有無と、もし必要だとすると、具体的な計画をお伺いします。
10、年間の利用者の見込みが24万人となっています。あくまで見込みの数字ですが、24万人という数字の根拠と、現在の本町荘の利用者の過去5年間の年間利用者数の推移及び1年当たりの利用料収入と維持管理費の推移をお伺いします。
11、収支見込みについて、営業収入が3億2,304万円、営業支出が2億7,859万円、差し引きで4,445万円の黒字となっております。収支見込みの根拠はどのようなものなのか、具体的な説明をお願いします。
また、現時点で損益分岐点は幾らぐらいになると見込んでおられるのか。また、採算ベースに乗るための利用者数は、最低何人くらいを見込んでおられるのかお伺いします。
もし営業収支が赤字の場合、損失部分は全額見附市が補填されるのかお伺いします。
12、大人、子どもそれぞれの利用料金は幾らか。また、高齢者、障害者、低所得者への利用料金の優遇措置は検討される予定があるのか。営業日、営業時間はどのようになるのか。また、事業計画案によると、1人当たりの売り上げ単価が約1,350円くらいになりますが、利用料金との差額はどういったサービスの利用を想定しているのかお伺いします。
13、年間利用者見込みの24万人を単純に365日で割ると、1日平均657人の利用者となっています。現時点での駐車場の収用台数と、もし駐車場が不足と見込まれるならば、駐車場の確保をどのように検討されているのかお伺いします。
14、運営方法は指定管理者となっていますが、公募の時期と公募の方法はどのように計画されているのかお伺いします。
15、建設予定地は市街地にあり、広大な山々や日本海といった大自然の眺望が臨めるロケーションではありませんが、市内、市外から大勢の方から利用していただくために、周辺地域のほかの温浴施設に比べての売り、魅力は何か。市長の構想の中で描かれる当該施設のビジョン、夢の扉をお伺いいたします。
以上です。
〔大坪正幸議員発言席に着く〕
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 大坪議員の質問にお答えいたします。
まず、まちなか賑わい中核施設の整備方針の地元説明会の開催についてでございますが、あす9月11日に見附商工会館を会場に開催することで、地元や関係者の皆様にご案内をしております。呼びかけの対象といたしましては、本町1丁目にお住まいの方々、商店街、商工会、いこいの家本町荘の利用者の方々でございます。
地元説明会が9月になった理由でございますが、本計画を進める中で課題となった来場者用駐車場確保のための関係者との協議及び財源確保のため、関係機関との調整に時間を要したためであります。
次に、活用を検討する会の立ち上げの必要性についてですが、温浴施設はまちなか賑わい地域活性化のために整備するものですので、地域の皆さんとともに盛り上げていくことが必要不可欠だと考えております。そのためにも、商店街、商工会、地域の皆様とともに話し合いをする場を設けていきたいと考えております。
次に、温浴施設の位置づけについてですが、現在のところ温泉ではなく、水を沸かす沸かし湯の計画です。したがいまして、現在計画している形態といたしましては、最先端のスーパー銭湯に位置づけられるものと考えております。
次に、温浴施設による波及効果や周辺の住環境に与える影響についてですが、経済効果の予測は行っていませんが、町なかに人を呼び込む求心力のある施設として整備するものですので、さまざまな波及効果を生み出していくため、商店街初め市民の皆様と協働で取り組みを進めていきたいと考えております。
周囲への影響につきましては、交通量の増加や電波受信、日照などは考えられますが、調査などを行いながら地元の皆様と協議していきたいと考えております。
また、雇用についてですが、現在の計画では四、五十名程度の新規雇用が期待されているところでございます。
次に、事業費の財源についてですが、国の交付金を約50%と見込んでおり、残る50%のうち90%は、後年度財政措置のある市債を見込んでおります。
次に、設計の委託先についてですが、名古屋市にある株式会社玉岡設計に委託をしております。温浴施設は、一般の建築物に比べ専門性が高い施設であることから、よりよい設計とするためには経験の蓄積が大きなポイントとなることから、実績のある設計業者から見積もりを徴し、その中から株式会社玉岡設計を選定したものでございます。
設計委託料は3,500万円で、施工管理費につきましては、工事とあわせて来年度に委託をする予定としております。
また、本町荘の解体の時期、工事の期間及び費用と解体業者についてですが、解体の時期及び期間については、平成25年度末までに解体をする予定で、工期は30日から60日間を予定しています。費用につきましては、繰越明許費で1,050万円を計上していますが、これから積算設計を行っていきたいと考えております。解体業者につきましては、積算設計後に一般競争入札で対応していく予定でございます。
次に、現在の本町荘あかがね御殿を踏まえたデザインコンセプトを取り入れるのかということについてですが、現在の建物にとらわれることなく設計を行っていきたいと考えております。
次に、商工会館の敷地活用についての質問ですが、現在に至るまで商工会からこのようなお話は聞いておりませんし、設計方針の見直しは現在考えておりません。
次に、本町荘の解体に伴う代替施設についてですが、現在本町荘の利用者に利用アンケートを行っており、その結果をもとに具体的な対応をとりたいと考えています。基本的には、今町荘の活用を考えており、利用の際にはコミュニティバスをご利用していただくことを想定しております。
次に、年間利用者見込みの24万人の根拠ですが、平成23年度のまちなか賑わい中核施設調査研究事業において、見附市と同規模の商圏を持つ全国の温浴施設のデータをもとに推計した数字でございます。
次に、本町荘の利用者の推移、利用料収入及び維持管理費についてですが、まず利用者の推移は平成20年度は2万5,031人、平成21年度は2万2,540人、平成22年度は2万373人、平成23年度は1万8,245人、平成24年度は1万5,776人です。次に、利用料収入についてですが、平成20年度は227万円、平成21年度は191万円、平成22年度は177万円、平成23年度は166万円、平成24年度は148万円です。次に、維持管理費ですが、平成20年度は949万円、平成21年度は851万円、平成22年度は845万円、平成23年度は893万円、平成24年度は889万円となっています。
次に、収支見込みの根拠ですが、まちなか賑わい中核施設調査研究事業において、温浴施設の案として3階建て施設の概要を取りまとめましたが、その施設における営業支出の見込みと、先ほどの同規模の商圏を持つ類似施設による入場者見込み及び客単価の見込みなどにより算定されたものでございます。
次に、損益分岐点と採算ベースに乗るための利用者数ですが、調査研究事業における計画をもとにした算定では、売上額で2億3,700万円、利用者数で17万6,000人程度と見込んでいます。
次に、営業赤字の場合の損失部分についてですが、現段階においてはまだ決定をしておりません。指定管理者を決定する中で検討してまいりたいと考えております。
次に、入場料ですが、先ほどの調査研究事業においては、大人料金は平日500円、土日、祝日600円、シルバー料金は平日400円、土日、祝日500円、子ども料金は平日250円、土日、祝日300円で考えています。入場料の設定や各種優遇措置などにつきましては、周辺の施設の状況、市の施策との関連性などをもとに今後詳細に検討してまいります。
次に、営業日、営業時間についてですが、調査研究事業においては、営業時間は午前8時から午後11時、営業日は月1回休みの353日で計画しています。
次に、追加のサービスについてですが、岩盤浴、ボティーケア、レストランでの飲食を計画しております。
次に、駐車場についてですが、調査研究事業の計画では68台の設定となっております。ただし、この駐車台数では不足していると認識をしておりますので、周辺での用地の確保に向け現在調整をしている段階でございます。
次に、指定管理者の公募の時期と方法についてですが、運営面においても温浴施設という専門性が必要であると考えますので、経験と実績のある管理者を市内、県内、県外などから広く募集していきたいと考えております。また、時期につきましては、平成26年度の前半を予定しております。
次に、温浴施設の売り、魅力、ビジョンについてですが、現在計画を進めている温浴施設の特徴のキーワードを並べると、エンターティメントとコミュニケーション、そしてエコロジー、エコノミーです。お客様、とりわけ女性の目線に立ち、ユニバーサルデザインを取り入れた大勢の人が集まりやすく、明るく、楽しみながら交流できる町なかのにぎわいづくりを担う中核施設として整備していきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 それでは、再質問をさせていただきます。
あすの夜7時半から見附商工会で行われるということなのですが、いろんな関係者に案内出されたということなのですけれども、何人ぐらい出席を予想されているのかということと、見附市のほうからちょうど議会開会中ですので、何かと皆さんお忙しいと思うのですが、担当者どなたが出席されるのですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 あすの説明会についての質問でございますけれども、今のところ100人ぐらいの出席を予定しております。
あと、出席者ですが、市長初め企画調整課、健康福祉課と産業振興課の担当ということで予定をしております。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 100人ぐらいの出席ということで、では市長も出られるということでよろしいですか。
それで、私の一番最初の質問の中で、いろいろ詳細に関しては設計事務所玉岡設計さんが設計されたということでいろいろお話あったのですが、玉岡設計さんはあすは出席されるのですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 あすの説明会の出席者の中には玉岡設計はございません。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 わかりました。
ただ、多分出席者の中で、かなり詳しい質問されると思うのですが、その場合にではやはり答えとしては玉岡設計さんがそう言っているからわからないというふうなお答えの場面もあろうかと思いますが、あすやられるのは結構なのですが、場合によっては2回目、3回目ということも考えておられるのですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 あすの説明会につきましては、玉岡設計さんに委託をして出していただきました調査研究事業、その計画報告書ですか、それに基づいて説明をさせていただく予定でございます。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 あす説明会開かれるということで、当然基本設計はもうできていると思うのですが、実施設計もできているのですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 基本設計、実施設計についての質問でございますけれども、先ほど申し上げましたように、現段階では調査研究事業で行って報告をしていただきました事業の計画について説明をさせていただくということでございますので、基本的な整備方針ということの説明になろうかと思います。
その後、その皆様の意見を聞いた中で、基本設計、実施設計ということで今年度やっていきたいというふうに思っております。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 わかりました。
そうすると、あすの説明会では実は議員のほうには資料でいただいているのですけれども、このまちなか賑わい中核施設の整備と簡単な事業計画案です。これと、その1階から3階までの平面図、これに関してはあすはでは渡されないということですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 今用意してありますのが調査研究事業で出していただいた報告のものでございますので、そういった1階から3階のその時点での報告案というものは、お出しする予定でございますので、これはあくまでも市のほうでまだ決定しているものではなく、その調査の段階で提案といいますか、報告がありました内容ということでございます。
その施設の計画に基づいて、収支計画とかそういったものも見込みを出していただいたような、そういった資料に基づいて説明をさせていただく段階でございますので、そういった説明で今後の整備方針を説明して、それを意見をいただいた中で最終的に市の案として今後基本設計等を決めていくというような、そういうスケジュールでございます。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 済みません、ちょっとよくわかったようなわからなかったような感じなのですけれども、そうしますと、こういった図面、ではこれはあすはないということですね。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 申しわけございませんが、今そのお持ちになっておられるのは、調査研究による図面でございますが、その図面はお出しする中で説明をさせていただきます。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 それで、基本的な質問であれなのですけれども、一応温泉ではなくて沸かし湯だということなのですが、入湯税というのは150円というのが相場のようですけれども、今回の施設に関して入湯税というのはかかるのですか。
〇久住裕一議長 税務課長。
〔星野豊明税務課長登壇〕
〇星野豊明税務課長 お答えいたします。
入湯税の質問でございますが、入湯税かかるのは鉱泉で、地下水からの湧き水で医療的見地から治癒成分を含んだ水と。これがまた、摂氏の中で25度以上というような基準がございますので、今のお話ですとかからないというふうに認識しております。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 確かに見附市入湯税条例というところには、入湯税は鉱泉浴場、かねへんに広いという鉱泉浴場にかかるということからいうと、確かにかからないみたいですけれども、ただ自治体によっては何かいろいろ実際温泉ではなくて沸かし湯でも入湯税かかるというところもかなりあるみたいですが、そこは市のいろんなお考えもあるということなのですけれども、それでお湯です。当然沸かすわけですけれども、燃料は何を使われるのですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 お湯の燃料ということでございますが、まだ決定はしている段階でございませんけれども、ガスを予定しております。
それと、先ほどの質問の中で沸かし湯ということでございますが、一応今のところ地下水等も利用できるかどうかということで検討はしていきたいと思っております。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 先ほど来の課長からの答弁で、見附市とよく似ているところの自治体というか、その施設を参考にされたということなのですけれども、ちょっと以前お聞きしたときに、愛知県の長久手市にある長久手温泉というところが1つモデルであるというふうに伺ったのですが、それは間違いないですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 長久手温泉につきましては、玉岡設計さんがかかわりがあるということでございますので、そこの施設をモデルしているというようなことで、直接モデルにしているということでございませんけれども、調査研究事業の中では民間の施設でございますが、見附市の商圏といいますか、人口規模的なのと同様の施設等を参考にしているところでございます。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 長久手温泉以外で今同様の規模とおっしゃいましたけれども、参考までに二、三もしそのお名前が聞かせていただけるようでしたらちょっとお聞かせ願います。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 和歌山県の御坊市にあります宝の湯、あと鹿児島県の指宿市にありますこころの湯、富山県砺波市にあります湯来楽、和歌山県白浜町にありますとれとれの湯、こういったところが当市と似たような人口規模の中で、30万人から40万人ぐらいの集客数があるというような施設でございます。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 玉岡設計さんが基本設計、実施設計、両方とも玉岡設計さんということでよろしいですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 設計委託料3,500万円の中には、基本設計と実施設計の両方含んでいる金額でございますので、両方玉岡設計に委託ということでございます。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 以前、これ3月議会の答弁のときに、課長のほうから同僚議員の質問に対して、全国で約170件ぐらいの設計をされている、非常に最大手の設計事務所だというふうなご答弁がありました。
いろんなそういう経験豊かなところだろうと思うのですけれども、そのときも実は経済効果あるいは波及効果という質問がありまして、そのときの課長の答弁も、きょうと同じくそういうのは算定していないというふうにおっしゃったのですが、それ当然見附市がなかなか経済波及効果を算定するのは難しいと思うのですが、それだけやっぱり経験が豊富な玉岡設計さんであれば、ある程度の経済効果、波及効果的なものを算定できるのではないかなと思うのですけれども、その辺は市のほうとして玉岡設計さんに問い合わせたというふうなことはないのですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 経済波及効果等についての問い合わせということでございますが、あえて設計会社でございますので、そういった問い合わせはしたことはございません。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 東京オリンピック2020年決まって、盛んにその経済効果3兆円なんていうニュースが飛び交っておりますけれども、当局皆さん多分ご存じだと思うのですけれども、総務省のそのホームページにそういう何か経済効果を図るエクセルのシートがありまして、たまたまこの前見ていたらそういうものを見つけたのです。
どういうやつかといいますと、要するにそのエクセルのシートのところに数字を入れると、34ぐらいの農林水産業とか繊維製品とか、いろんな分野のところにどのぐらいの波及効果が出てくるかなんていうシートがありまして、そういう使い方が正しいかどうか、本当に正確かどうかわかりませんけれども、試しに当初私たち議員がいただいていた資料3億2,000万円ぐらいの売り上げを見込み、新規事業ということでちょっと入れて出した数字が全部で5億700万円経済波及効果と。実際の話どこまで正確かわかりませんが、何を申し上げたいかといいますと、いろんな新潟県のホームページなんかも、そういう経済波及効果を測定するツールがあります。ちょっと見ましたけれども、それだけの実績のあるところであれば、そういったノウハウといいますか持っていてもおかしくないのだろうなと思うのですが、そこはやはり確認されていないと。これからも確認、聞いてみればいや、わかりませんと言われるか、いや、幾らぐらいですよという答えが返ってくるかわかりませんけれども、その辺は課長どうですか、これからもしかして問い合わせていただくことは可能ですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 問い合わせ等して、どういう答えが来るかわかりませんけれども、お聞きしてみたいと思います。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 課長、先ほどいろんな見附市がここを参考にしたという温泉の名前挙げていただきました。
私ども長久手温泉というふうに聞いておりましたので、長久手温泉をちょっと今回詳しく調べさせていただきました。本当に見附市のモデルになるところかなということで調べさせていただいたのですけれども、実際これはどうなのですか。たまたま確かに見附市4万2,000人ぐらいの人口で、長久手市というのが5万4,000人ですか。ですので、確かに自治体の規模としては似ていると思うのですけれども、ただ愛知県と新潟県の違い、あるいはそういういろんな実はちょっとデータあるのですが、たまたま人口が似ているというだけで、愛知県の人口の数、あるいは新潟県の人口の数、あるいはその愛知県の県民所得とか新潟県の県民所得とか、数字ありますけれども、全部言っていると多分また時間切れになると思うので、ちょっと玉岡設計さんがどういう基準で長久手温泉を入れられたのかわかりませんけれども、正直余り比較にならないような数字があるのです。1つ参考までに例を挙げますと、確かに先ほど申しました長久手市が5万2,200人ぐらいの人口。面積が21.54平方キロですから、人口密度が2,428人。見附市がこの9月で4万2,035人、面積が77.96平方キロ、人口密度が539人。それとか、長久手温泉、長久手市というのは、私も余り愛知県詳しくないので、改めて地図で見ましたら、直接隣接する自治体で見ると、名古屋市が226万人、豊田市が42万人、日進市が8万7,000人、瀬戸市が13万1,000人、尾張旭市が8万1,000人、隣接する自治体の人口は298万人、約300万近い隣接する自治体です。見附市はどうかといいますと、隣接する長岡市が28万人、三条市が10万人、合計38万人。愛知県は、新潟県の人口でいうと約3倍強の人口のある県ですので、さぞかし温浴施設、そういったのもきっと多いのだろうなと思いまして調べてみましたら、愛知県のこれはまっぷる観光ガイド日帰り温泉、日帰り入浴のできる施設ということで調べましたら、愛知名古屋エリアが89軒、新潟佐渡エリアが162軒、逆に実は新潟県のほうが1.8倍ぐらい施設が大きいのです。1つの施設当たりの人口でいうと、愛知県が8万3,370人、新潟県が1万4,440人、1つの施設当たりだと愛知県は新潟県の5.8倍ぐらいの人口がある。長久手市以外は余り調べてこなかったのですけれども、正直ちょっと見附市のモデルと考えるには余りにも条件が違い過ぎて、果たして本当に参考になるのかなという思いもするところであります。
それから、先ほど課長、ちょっと私たちが持っている資料と売り上げの見込みが違うのですが、2億3,700万円とたしかおっしゃったと思うのです、17万6,000人と。これは、我々いただいた資料と大分売り上げと人数が違うのですが、これかなり差があるのですが、この食い違いというのはどういうところから来ているのですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 売上額2億3,700万円、利用者数で17万6,000人という数字でございますけれども、これにつきましては先ほどお答えさせていただきましたとおり、この調査研究事業をもとにしての中であります費用等をもとにして算出をこちらのほうでさせていただきました損益分岐点についてと、採算ベースに乗るためのその利用者数ということでお答えをさせてもらったものでございます。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 損益分岐点ということで了解いたしました。
事業計画案と余りにもちょっと数字が下回っていますので、どういうことかなと思ったのですが、大体2億3,700万円、17万6,000人くらい来るとある程度採算がとれるという損益分岐点の数字ということで了解いたしました。
それから、先ほど1,350円とその入場料の差は何かということでちょっと、岩盤浴とかボディー何とかですか、それからレストランというふうにおっしゃったのですけれども、実は見附市が1,350円なのですが、その長久手温泉ですか、そこは入場者数割る売り上げですか、1人当たりの売り上げ、単価が950円ぐらいなのです。そうすると、実は見附市のほうが400円ぐらい余計に利用されるというふうな数字が出てくるのですが、ちょっと現実的な数字ではないと思うのですが、そのくらいの課長、長久手温泉さんが1人950円、その1人当たりの売り上げがです。見附市の計画が1,350円、本当にこんなに見附市の方が、片や実績ですし、片や見込みなのですが、本当に1,450円の入浴料との差を考えると、1,000円近くお金を使っていただくような計算になるのですが、どうですか、現実的と思われますか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 お客様の単価のことについての質問でございますけれども、これはあくまでも見込みでございますので、今後やり方等具体的になっていく中でまたその見込みも変更することもあろうかと思いますので、現時点であくまでも調査研究事業の中で出していただいた客単価の見込みということでご理解いただきたいと思います。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 長久手市だけではなくて、今回見附市のモデルになったその温浴施設に実際に職員の方が視察に行かれた箇所というのは何カ所ぐらいあるのですか。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 これまで視察といいますか、行った施設につきましては、上越市にあります七福の湯に行って、そこを経営されている長野市に会社本社があるのですけれども、その会社の経営者の方にほうにお話を伺ってきたような状況でございますが、今後愛知県のほうに視察に行く予定をしております。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 今後行かれるわけですね。
今までは、七福の湯だけということで、ちょっと遅いのではないかなという気が非常にするのですけれども、これだけの総事業費7億6,600万円くらいからの事業計画立てる中で、上越市の七福の湯も結構なのですが、本来であれば長久手温泉初め、鹿児島市まで行ってこいとは言いませんけれども、少なくともやはり車で行ける範囲ぐらいのところは調査されるべきではないのかなと思いますが、いかがですか。
〇久住裕一議長 久住市長。
〔久住時男市長登壇〕
〇久住時男市長 私は、三重で講演をさせられたときに、帰りに寄ってきました。
それから、担当者と2人でその長久手市の、名古屋市へ行った帰りのところで寄って内容を見てまいりました。
いいですか、この答えだけで。
〔大坪正幸議員「いいです」と呼ぶ〕
〇久住時男市長 もっといっぱい……。
〇久住裕一議長 大坪議員。
〇大坪正幸議員 市長みずから見てこられたということでそれは結構なのですが、時間もなくなってきましたけれども、正直申し上げて非常にこの事業計画、投資額が大きい。それから、毎年の運営費にかなりのお金がかかる。その割には、ちょっと事業計画が楽観的過ぎるなということで、しっかりあす以降相談しながら進めていただきたいと思います。
以上です。
〇久住裕一議長 5番、大坪議員の質問は終わりました。
〇久住裕一議長 次に、3番、重信議員の発言を許します。
3番、重信議員。
〔重信元子議員登壇〕
〇重信元子議員 平成25年9月定例会一般質問において、通告書のとおり質問させていただきます。
まず、大きな項目の1つ目、防災・減災についてです。前段議員の質問と重なる部分があるかもしれませんが、通告済みですので、そのまま質問させていただきます。
1、7月31日深夜から8月1日にかけての大雨の被害について、地球温暖化の影響からか局地的に短時間で大雨が降るようになり、その回数もふえてきていると思われます。9年前の7.13水害や2年前の7.30水害で被害を受け、その後水害に備え対策を施してきましたが、以下数点お尋ねいたします。
(1)、平成25年7月31日深夜から8月1日にかけての大雨による被害状況を全体の数字は見附市のホームページでも公表されておりますが、地域別特徴をどのように把握しておられ、今後どのような対策をとっていこうと思われますか。
(2)、9年前の7.13水害の後に南本町1から本町2にかけて雨水貯留管を埋めて、また元町2に排水管を埋めて対策をとってきましたが、その効果についてはどのように認識しておられますか。
(3)、千刈町の住宅脇を流れる才川もあふれ、道路も冠水しました。すぐ隣に市が優良住宅として整備を計画している4.5ヘクタールの土地があり、宅地になることでさらに水害のおそれが増すのではないかと心配される声も聞かれます。市の見解をお伺いいたします。
2、避難所のあり方についてお尋ねいたします。水害の場合は土砂崩れや家が流されるようなことがなければ、避難所に無理して行くよりも家の2階に避難するほうがよいという考え方が定着してきたようです。しかし、地震や他の災害で避難所に行かなければならないときに、ペットがいるとみんなに迷惑がかかるから行くことができないという方がおられます。東日本大震災以降、ペット同伴の避難所が必要ではないかと言われておりますが、どのように考えておられますか、お聞かせください。
3、ライフラインの整備についてお尋ねいたします。橋や道路を整備することは、命を守ることにもつながりますが、南本町と熱田を結ぶ瑞祥橋のかけかえが計画はあるもののなかなか進んでいるように見えません。早期着工を住民の方は願っておられます。現在の状況と今後の計画実施時期をお聞かせください。
次に、大きな項目の2つ目は、読書の推進についてです。子どもたちの成長の過程でよい本に親しむことは大変重要なことであり、読書のまちとして市を挙げて読書を推進しているところ、また絵本のまちとして観光地にしているところもあります。文部科学省は、子どもの読書活動の重要性について、読書活動は子どもが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものとし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないものとしており、さらに現状としてテレビ、ビデオ、インターネット等のさまざまな情報メディアの発達、普及や子どもの生活環境の変化、さらには幼児期からの読書習慣の未形成などにより、子どもの読書離れが指摘されているとしています。以下、数点お尋ねいたします。
(1)、早寝早起き、食育、お手伝い、挨拶、そして読書と、大切なことはたくさんありますが、読書の推進についての方針、具体的な施策についてお聞かせください。
(2)、平成25年6月の一般質問で、私は学校司書の配置についてのお考えをお聞きいたしました。そのときのご答弁は、地域の皆様や学校ボランティアの協力をいただき、現在の体制を充実させることにより対応していきたいとのことでした。体制を充実させるとは、具体的にどのようなことでしょうか。
(3)、現在葛巻小学校で試験的に行われているPOSシステムの導入目的と現在の状況、今後の他の学校への推進計画をお聞かせください。
以上です。
〔重信元子議員発言席に着く〕
〇久住裕一議長 企画調整課長。
〔金井薫平企画調整課長登壇〕
〇金井薫平企画調整課長 重信議員の質問にお答えします。
まず、7月31日から8月1日にかけての大雨被害の遭った地域と特徴についてですが、平成16年の7.13水害や平成23年の7月豪雨災害、またゲリラ豪雨のような一時的な大雨などにより、過去に浸水した地区と同様な地区に被害が発生しているところです。この大きな要因として、見附市街地の多くの排水先が貝喰川となっており、現在の貝喰川の流下能力が低いことが考えられています。貝喰川の整備は県が行う工事となっており、市といたしましては、改修事業の事業化に向け県に対して積極的な働きかけを継続して行っているところです。また、現在も取り組んでいる田んぼダムの実施率をさらに高めることにより、市内の浸水が軽減されるよう農家に対する啓発を行っていきたいと考えております。
次に、災害時のペット同伴の避難所についてお答えします。避難所の設置運営においては、ペットを持つ避難所が一緒に避難できるための配慮が必要であると考えております。東日本大震災の際には、福島県を初めとする東北方面からの大勢の方々が見附市に避難してきました。その際、避難所になった中央公民館、海の家海・海ハウス、今町地区体育館にはペット用のケージを必要に応じ配備し、ペットとともに避難生活ができるよう配慮したところです。今後もこのような対応を行ってまいりたいと考えております。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 重信議員の雨水貯留管等の果たす水害対策の効果についての質問にお答えをいたします。
旧市谷地域及び元町地域の浸水対策として実施をいたしました雨水貯留管及び雨水増補管の設置と調整池の改築については、昭和60年から平成16年までの20年間のデータをもとに24時間の総雨量をおおむね70ミリに想定をし、降り始めから12時間後に1時間当たりに換算して43.6ミリの最大降雨が発生するとした降雨モデルにより計画をしたものでございます。これにより、旧市谷地域では約3,600トンの雨水の一時貯留が可能となり、さらに雨水流入が続く場合には毎秒1トンの能力を持つ緊急排水ポンプで刈谷田川へ緊急放流を行い、また元町地域では約2,500トンの調整池及び排水ポンプの施設整備を行うなど、浸水対策を実施してきたところでございます。しかしながら、近年短時間ながらも想定を超える集中的な豪雨が発生することが多くなってきており、道路の冠水や住宅等の浸水被害が頻発しております。このことから、旧市谷地域では下水道管への雨水の流入が遅い箇所については、流入を円滑にするため雨水桝を自由勾配側溝に改築するなどの対策を行うとともに、元町地域にあっては大平川の溢水対策として護岸のかさ上げ等の対策を実施しているところです。今後も、引き続き必要な対策を実施してまいりたいと考えております。
以上でございます。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 重信議員の質問にお答えします。
まず、柳橋町地内の4.5ヘクタールの宅地化による水害増大の懸念についてですが、宅地造成する際には調整池設置基準に基づき、必要な容量を持った調整池の整備を行い、従前の水田状態で流出する排水量を超える量を貯留調整し、周辺に影響を及ぼさないよう計画することになっております。
なお、周辺住宅地の浸水対策については、既存の調整池改築など具体的な対策を検討してまいりたいと考えております。
次に、瑞祥橋のかけかえについてでありますが、昨年11月に瑞祥橋かけかえに係る都市計画の変更を行い、今年度は県事業として測量調査及び道路詳細設計などを実施しております。また、県が国に対し、平成26年度以降の交付金事業実施に向け認可申請等を行っておると聞いております。市としましても、国、県に対し早期完成されるよう要望してまいりたいと考えております。
〇久住裕一議長 教育委員会こども課長。
〔土田浩司教育委員会事務局こども課長登壇〕
〇土田浩司教育委員会事務局こども課長 重信議員の読書の推進についての方針、具体的な施策についての質問にお答えします。
見附市では、見附市子ども読書活動推進計画に基づいて子どもの読書活動を推進しております。基本的方策として、1、読書環境の充実、2、読書活動についての理解と促進、3、関係機関との連携強化の3つの柱を設け取り組んでおります。具体的な取り組みとして、まず1つ目の読書環境の充実では、母子手帳交付時に読み聞かせや絵本のプレゼントを行うマタニティーブックスタートから始まり、4カ月健診、3歳児健診でも絵本の読み聞かせと絵本のプレゼントを行い、親子で絵本を読む機会を促すこととしております。また、市内の保育園や幼稚園には乳幼児向け、小学校には小学生向け、中学校には中学生向けの見附市の子どもの本リスト100冊を整備するとともに、子育て支援センターや公民館においても図書コーナーを充実し、発達段階に応じて読書に親しめるよう環境の充実を図っております。さらに、子どもが読んでみたい本を充実させるため、図書館の本を保育園や学校などに貸し出すなど、幅広い活用を図ることとしております。
2つ目の読書活動についての理解と促進では、乳幼児健診等の機会を捉えて保護者に対して絵本の選び方、読み聞かせの方法を啓発し、読み聞かせの促進と重要性について啓発しております。保育園、幼稚園、子育て支援センターでは、保育士やボランティアなどによる読みきかせの機会をふやし、読書の楽しさに触れる機会をふやす取り組みを進めております。また、小中学校では自主的な読書活動を身につけるため、全国での朝読書を継続して取り組むことなどにより、読書意欲を高め、読書に親しむ心を育てることとしております。
3つ目の関係機関との連携強化では図書館、学校、こども課等と連携し、乳幼児向け、小学生向け、中学生向けの見附市の子どもの本100冊を作成、配布しました。また、図書館では読み聞かせボランティアを養成するとともに、活動中のボランティアを支援し、図書館での活動のほか公民館や保育園、小学校での読み聞かせやブックトークなどの活動を関係機関と連携を図りながら実施し、本への興味、関心を高めるようにしております。
〇久住裕一議長 教育委員会学校教育課長。
〔松井謙太教育委員会事務局学校教育課長登壇〕
〇松井謙太教育委員会事務局学校教育課長 引き続き、重信議員の質問にお答えいたします。
まず、学校図書館の支援体制についてですが、現在見附市内の学校には専任の学校図書館担当職員の配置がなく、各学校では保護者や地域の皆様のお力をおかりし、学校図書館の運営をしています。具体的には児童への読み聞かせ、購入図書の図書台帳への入力、図書室掲示などの環境整備、図書の貸し出し、図書の整理、傷んだ図書の修理などであります。学校職員とボランティアが定例の打合会を持ち、課題の整理をしたり、専門機関である市図書館職員から助言を受けたりしております。また、ご協力いただいている方々のお話をお聞きすると、特に図書台帳への入力作業や図書の整理作業等が大変だと伺っておりますので、今後学校の図書室で作業をしていただく方の増員について検討してまいります。
次に、葛巻小学校でのPOSシステムの導入についてでありますが、このシステムは、当初市立図書館が遠距離に住む児童の読書支援を目的として導入したものであります。今年度このシステムを利用して葛巻小学校のパソコンから市立図書館の蔵書検索及び予約ができるようになり、児童の読書への関心や多くの本と触れ合う機会の拡大を図るために導入を進めたものであります。9月11日、あすですが、あすから運用が開始されますが、今後は運用状況を十分に検証した上で、他校での導入等を検討したいと考えています。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 では、再質問をさせていただきます。
まず、水害のことなのですけれども、先日9月2日に埼玉や千葉で竜巻が発生した日なのですけれども、そのとき見附市でも午後1時前くらいに物すごい豪雨が降りました。10分間に27ミリという今までにないくらいの降雨量でしたが、そのときに南本町2丁目で道路の継ぎ目から水が噴き出し、道路も浮き上がるという現象が起きました。この事実を当局はどのように認識されておりますでしょうか、お聞かせください。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 質問にお答えいたします。
当日雨降ったときに、道路のマンホールだと思いますが、それがふたが浮き上がって水が出ているといった状況は聞いております。それについては、現地に向かいまして対処したということを聞いております。
以上です。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 再質問にお答えをいたします。
今ご指摘のあった道路の継ぎ目ということでございますが、今回の豪雨に伴って局のほうにも下水道のマンホールが浮いた、破損したという報告が来ております。このことについては、いわゆる計画量を上回る降雨によって、その流下能力以上の雨水が入って空気の逃げ場がなくなって破損したというような状況かと思います。
最近の下水道のマンホールの新設に関しましては、いわゆるその空気圧を逃すような新しいタイプのものに順次取りかえる必要があるというような国からのガイドライン等も示されておりますので、そういった場合には、破損が報告された場合には先般も数カ所取りかえをさせていただいたということでございまして、その浮いたり破損したりというのは、やはり危険性を伴うものでございますので、道路パトロール等を引き続き実施をして対応していきたいと、かように考えております。
以上でございます。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 マンホールのふたではなくて、よく工事をしたところが継ぎ目になっているのですけれども、そういうところのその継ぎ目から水が噴き出していて、別にマンホールのふたが破損したわけでもないのですけれども、それもではやはり空気の逃げ場かなくてそうなるという現象ということで考えてよろしいのでしょうか。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 大変失礼いたしました。道路の構造物の継ぎ目ということで、そこから吹き出したというところでございます。
雨の降っているときはいろいろ箇所がありますので、ちょっとおっしゃる具体的な場所については承知しておりませんが、一般的に言いますと、構造物のすき間緩んだときには、水がそこに浸透したりするということは考えられます。
以上です。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 よくわからないので、また担当課のほうでちょっと聞かせていただきたいと思います。
では、ちょっと質問変えまして、ご答弁の中でいろいろな貯留管を埋めて、排水管を埋めてその効果についてはあるというふうに認識していらっしゃるというふうに理解したのですけれども、やはりよく言う想定以上の雨が降ったので、冠水してしまった。排水が許容以上だったと。それで冠水してしまったというふうな理解でよろしいのでしょうか。
それと、その対策として田んぼダムをもっと広げるというふうに今お答えがあったのですけれども、そのところどこら辺の場所なのかとか、もう少し具体的なことをお聞かせください。
〇久住裕一議長 産業振興課長。
〔岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長登壇〕
〇岡村守家産業振興課長兼農業委員会事務局長 田んぼダムについての再質問にお答えいたしますが、先ほど答弁させていただいたのは、田んぼダムの実施率を上げるということだったのではないかと思うのですが、現在ほ場整備の行われたところにつきましては、田んぼダムの調整管の配置はしてございますので、その実施率を高めてまいりたいということだというふうにお答えさせていただいたものではないかと思います。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 了解いたしました。もうこれ以上新たなところではなくて、今整備しているところの実施を上げるということで理解いたしました。
ではもう一つ、先ほどの貯留管を埋めて排水が悪いところについては汚水桝を大きくして対処をするというふうなご答弁だったと理解しております。
次に、千刈町のほうなのですけれども、千刈町の4.5ヘクタールの土地は、かつては茅場だったところで、保水力もあったと聞いておりますが、それが埋め立てられて保水力が減少したと。さらに、今後住宅地になれば生活排水も出るので、付近の住民の方が心配されるのは当然のことと思います。千刈の優良住宅地を進めるに当たって、計画中の宅地の浸水対策というのは、その宅地内に貯留池を設けて、また付近の住民の方に対しては、今ある貯留池をさらに大きくすることによって浸水対策とするということで理解してよろしいのでしょうか。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えいたします。
ただいま議員おっしゃったとおり、柳橋地内で宅地開発するときにはその調整池の整備を行いますし、その調整池につきましても、どれぐらいの容量が適切なのかどうか、そういったことは検討してまいる予定でございます。
以上です。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 建設中の宅地のことは聞いたのですけれども、その付近の住宅地は、今ある貯留地をさらに広げるところのお答えがなかったのですけれども、お願いいたします。
〇久住裕一議長 企画調整課長。
〔金井薫平企画調整課長登壇〕
〇金井薫平企画調整課長 重信議員の質問にお答えします。
当初の回答でもさせていただきました。今建設課長も申しましたが、第1義的にはまず4.5のところに適正な調整池をつくるという対策、もう一つは既存の柳橋にある調整池のものを再度改築等を含めて見直しをかけたいという対策。それプラス、本来は本当のところは、何度も申し上げていますけれども、貝喰川の改修が第1要件だと。見附市の大きな幹線と雨水関係の受け口として貝喰川の改修が第1義だということで考えているところでございまして、そのために実施のために県のほうに再度強くお願いしているところでございますし、その実施に向けて早期にお願いしているということでございます。
以上でございます。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 了解いたしました。
また、ちょっと視点を変えて質問させていただきたいと思いますが、最近はゲリラ豪雨と呼ばれる短時間で集中的に降る雨に頭を悩まされていますけれども、大きな貯留管、排水管も一時的に吐き切れない状態になってしまっています。雨を一時的にどこかにためて時間差にすることができれば、排水管の機能も有効的になるのではないかと誰もが考えると思いますが、以前環境保全の考え方から各家庭で雨水をタンクにためて花の水やりや自家用車の洗車に使ってはどうかという家庭用雨水貯留タンク購入助成事業という施策があったと思うのですけれども、それは今現在どのような状況になっておりますでしょうか。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 重信議員の再質問にお答えをいたします。
今ほどの事業につきましては、国からの認定をいただいて平成19年度から平成21年度までの3カ年間、当初は雨水計画の認定区域内に限定をして各家庭で購入いただく200リットル以上の貯留できるタンク1基、これについて3分の2ということで、上限2万円ですか助成をしておったものでございます。その後、3カ年以降市全域のほうで事業を拡大していただきたいという要望もございまして、平成24年度まで実施をさせていただいた事業でございます。
結果的には、これ当初国の事業でございまして、全体計画で146基を予定していたところでございますが、残念ながら3カ年においては33基、以降においては平成22年度が17基、平成23年度が11基、平成24年度が4基ということで、最終的に累計件数65基ということで、低迷をもって終了しておるという状況でございます。
以上です。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 65基ということで、余り伸びなくて事業は終わってしまったということでございますけれども、午前中からもお話がありましたように、大きな貯留タンク、貯留調整池、貯水池というのでしょうか、そういうのをつくることも大事で考えておられますけれども、200リットルではありますけれども、例えば多くの市民がこの家庭用雨水貯留タンクを実行すれば、それも水害対策に有効とは思われますでしょうか、ご見解をお伺いいたします。
〇久住裕一議長 ガス上下水道局長。
〔長谷川 仁ガス上下水道局長登壇〕
〇長谷川 仁ガス上下水道局長 再質問にお答えをいたします。
仮に視点を変えた場合に、逆に各ご家庭で一様にしていわゆる節水対策の一環として打ち水大作戦なんていう形で全国で展開しているケースも見受けられますが、1人、一家庭の力ではなかなか小さいけれども、全体でまとまっていけば大きな力になるというような観点から言えば、この雨水貯留の事業についても、それなりの効果は期待できるのかなというふうに考えております。
ただ、この事業を平成24年度で終了して今後というようなお考えでの質問であろうかと思いますけれども、これについてはまずもって過去に設置をしていただいた家庭の経過観察、これをさせていただくことが優先的に必要だろうというふうに思っておりますし、ましてや当初事業を行った場合も国からの補助をいただいて実施した事業でございますので、特定財源の確保、これができるかどうか、これを見きわめた上で可否については検討したい、かように考えております。
以上でございます。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 ありがとうございます。
やはり1人の力は小さいですけれども、大きくまとまることで少しでも水害対策になればいいのではないかなと私も思ったのですけれども、なかなか国からの補助というのももう一回というのは難しいと思いますので、各家庭でできるところからどんなアイデアがあるかまた考えていきたいと私も思います。
また、やはり今すぐ、今すぐのことは難しいかもしれませんけれども、原因が一番冒頭に申し上げたとおり地球温暖化によるものとされておりますので、また温暖化ストップのために主婦目線になってしまいますけれども、私たちができるCO2削減のごみ減量や分別、省エネ、身近でできることを、ハード面の整備とあわせて私たち市民も一人一人の力は小さいですけれども、CO2削減の対策を市民レベルでやっていけたらいいのではないかなと思います。
また、次の質問にさせていただきますけれども、環境省は大災害のときにペットの犬や猫を飼い主と一緒に避難させることを原則として、今回避難時におけるペットの救護対策ガイドライン、指針を作成して、その指針は今後国の防災計画にも盛り込む予定とのことです。福島からの避難の方も、ペットを連れてこられた方がいらっしゃって、もう実践済みということでございますが、見附市の市内に住んでおられる方は、連れていってもいいのかどうかもちょっとわからないという方もいらっしゃると思いますので、それにペットの多くは、多くの飼い主にとっては家族当然ですけれども、その一方でにおいや泣き声やアレルギーで動物が嫌いという人もおられますので、そういうことを考えて飼い主の方も避難所に行かずに車やテントで寝泊まりしたという過去の大震災のときの例もありますので、もし同行避難が可能なのであれば、飼い主もふだんからペットのしつけですとか用意しておくものというのもありますので、そういったことを飼い主の方に情報提供していく必要があると思いますし、見附市の地域防災計画の中にペット受け入れに関する記載というのはなかったのですけれども、今後そういったことを記載をして、また情報提供をしていくおつもりがあるのかどうか見解をお伺いいたします。
〇久住裕一議長 市民生活課長。
〔平賀大介市民生活課長登壇〕
〇平賀大介市民生活課長 質問にお答えします。
愛玩動物の保護対策という観点につきましては、見附市の地域防災計画の第3章第30節にありまして、飼い主の役割が愛玩動物の飼い主はというのがあります。また、市の役割を先に言いますけれども、市の役割としては3点ほどあります。市は、県と共同し、動物救済本部に対し避難所、仮設住宅における愛玩動物の状況等の情報提供並びに活動を支援する。2点目、避難所を設置するに当たり、動物同伴の避難者を受け入れられる施設を設置するなど、市民の動物と一緒に避難することができるよう配慮する。3点目、避難訓練時には動物の同伴にも配慮する。以上、3点が定められております。
以上です。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 了解いたしました。
それを例えば動物病院ですとか愛護団体、いろんな団体を通じてまた飼い主の方にもお伝えしていっていただきたいと思います。
あとは、瑞祥橋の件ですけれども、瑞祥橋は昭和39年にかけられ、そのころは川幅も狭く、真っすぐの橋だったそうです。その後川幅が広くなり、昭和44年3月現在のカーブした形の橋になったとお聞きいたしました。道路や橋の多くが昭和40年代、高度成長時代につくられたもので、コンクリートの寿命が50年から60年と言われ、老朽化が指摘されており、笹子トンネル内の壁の崩落事故などもその典型と言えるものです。今防災、減災という視点からも、国は積極的に老朽化対策に力を入れています。瑞祥橋も古い、歩道がない、カーブしているなどの危険が指摘され、かけかえ計画がありますが、なかなか私たちの目に見えてきません。かけかえによって引っ越しが必要となる方は、中越地震で被災した家を直すこともできず、まだか、まだかと我慢しておられます。先ほどのご答弁の中に、平成26年以降認可申請するように要望するとありましたけれども、大体着工がいつとか、完成がいつといった具体的な時期というのがおわかりになりますでしょうか。
〇久住裕一議長 建設課長。
〔吉田正宏建設課長登壇〕
〇吉田正宏建設課長 お答えいたします。
まず、今年度、先ほども答弁させていただきましたように、県事業の単独費のほうで測量調査や道路詳細設計、これについては既に取りかかっているところでございます。答弁の中で、平成26年度以降の交付金事業実施に向けというふうにお話しさせていただきましたが、今単独事業でやっているところですが、交付金事業につきましては、今県のほうが国に認可申請やっているところで、これが認められれば、認められた翌年度あたりから今度は交付金事業として実施できるというふうになっております。それにつきましては、確定したものではございませんので、その事業の着工時期また完了時期については、今の段階ではお答えできることはできません。
以上でございます。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 なかなか具体的な着工ですとか完成の数字が聞けなかったのは非常に残念ですけれども、早期着工になるようぜひともご尽力いただきたいと思います。
では、読書の推進についての再質問をさせていただきます。先日1学期末に行った児童生徒のアンケート結果をもとに、メディア視聴について話し合う会に出席いたしました。時代の流れもあり、仕方のないことでしょうが、やはりテレビやゲームをする時間は長く、読書離れの傾向が見られました。そのとき、学校医の先生からゲーム脳ができるというお話を聞きました。長時間ゲームをしていると、短絡的な考え方をする思考回路ができて、切れやすくなるのだそうです。本当に怖いことです。子どもは、決して本が嫌いなわけではないと思います。ただ、本に接する機会が少ないこと、また図書室に行っても好きな本が見つけられない、何を読んでいいかわからないなどの理由が考えられます。先ほど学校ボランティアの体制を充実させるというご答弁をいただきましたけれども、学校ボランティアの方も本の整理、室内の飾りつけなどはできても、専門的な知識がないので、例えば選書、分類などやはりプロの力が必要なときが多々あります。司書教諭も専任ではないので、クラス担任も持ち忙しい毎日です。本当にありがたいことに、毎年たくさんの本を買っていただいています。ところが、新学期に購入しても登録し、並べるまでの作業があり、早く読ませてあげたい気持ちがあっても、夏休み明けになってしまうのが現状です。また一方、背表紙もわからないくらい古くなってきている本もありますが、廃棄する作業もボランティアだけではままなりません。もしふだんずっと常駐していなくても、見附市にたった1人でも的確な指示を与える人がいたならば、学校ボランティアももっとさまざまな活動ができて活発になるのではないでしょうか。例えばイングリッシュガーデンのように、図書室にもケイ・山田さん的な役割の方を置いていただきたいと思いますが、見解をお伺いいたします。
〇久住裕一議長 教育委員会学校教育課長。
〔松井謙太教育委員会事務局学校教育課長登壇〕
〇松井謙太教育委員会事務局学校教育課長 それでは、今の質問にお答えさせていただきます。
子どもたちの読書生活を充実させていきたいという重信議員のお考えに、そうだなと私自身も首肯するところでございます。人の配置のことについては、先ほどお話しさせていただきましたように、専門的な部分については、これまでも市の図書館の方からボランティアのほうにいろいろなアドバイスをいただいているところであります。例えばブックトークの仕方とかあるいは、ブックトークというのは本を紹介する活動でありますが、それとかレイアウトの仕方、それから古くなった廃棄かどうか迷うような本も中にはたくさんあるわけですが、そういったようなものの適切な修繕の仕方とか、そういったようなものをアドバイスいただいているところです。
また、その専門的な知識、技能のほかにも、ともかく手が足らないというふうな声も伺っております。学校によっては、コミュニティスクールの運営協議会の中の議題として取り上げ、どのような形で地域の方々の力をまたお願いできるだろうかということを協議している学校もあると聞いております。子どもたちのその読書生活を充実するために、そのような人的な措置において研究をしていきたいというふうに思います。
〇久住裕一議長 重信議員。
〇重信元子議員 また、これからもちょっとご検討いただきたいと思います。
図書推進に向けてのどんな方策、どんないい方法があるのか、また私も考えていきたいと思います。
これで一般質問終わります。
〇久住裕一議長 3番、重信議員の質問は終わりました。
〇久住裕一議長 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
次回の本会議は、9月11日午前10時から開くこととします。
本日は、これにて散会します。
午後 4時16分 散 会