平成22年第6回(12月)見附市議会定例会会議録(第3号)
平成22年第6回(12月)見附市議会定例会会議録(第4号)

議事日程 第4号 平成22年12月21日(火曜日) 午前10時開議 諸般の報告  第 1 議第 97号 見附市手数料条例の一部を改正する条例の制定について              議第 98号 見附市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について             議第 99号 見附市立学校設置条例及び見附市立学校施設設備使用に関する条例            の一部を            改正する条例の制定について                          議第100号 見附市火入れに関する条例の一部を改正する条例の制定について          議第101号 見附市外二組合公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の減少            及び見附            市外二組合公平委員会規約の変更について                    議第102号 平成22年度見附市一般会計補正予算(第6号)                 議第103号 平成22年度見附市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)         議第104号 平成22年度見附市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)          議第105号 平成22年度見附市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)           議第106号 平成22年度見附市下水道事業特別会計補正予算(第2号)            議第107号 平成22年度見附市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)         議第108号 平成22年度見附市水道事業会計補正予算(第2号)               議第109号 平成22年度見附市ガス事業会計補正予算(第2号)               議第110号 平成22年度見附市病院事業会計補正予算(第3号)               議第111号 刈谷田川水防事務組合規約の変更について                    議第112号 刈谷田川水防事務組合の解散について                      議第113号 刈谷田川水防事務組合の解散に伴う財産処分について               議第114号 長岡市との間における定住自立圏形成に関する協定の一部変更につ            いて       議第115号 見附市文化ホールの指定管理者の指定について                  議第118号 平成22年度見附市一般会計補正予算(第7号)             第 2 閉会中の継続審査について(請願第5号)                       第 3 議会議第3号 農業委員会委員の推薦について                     第 4 議第116号 副市長の選任について                         第 5 議第117号 人権擁護委員候補者の推薦について                   第 6 発議第 8号 TPP交渉参加反対に関する意見書の提出について           
本日の会議に付した事件  議事日程と同じ
出席議員(17人    1番   五 十 嵐     勝        2番   木  原  大  輔    3番   重  信  元  子        4番   渋  谷  芳  則    5番   大  坪  正  幸        6番   押 野 見  淺  一    7番   小  泉     勝        8番   関     三  郎    9番   高  橋  健  一       10番   小  林  伸  一   11番   亀  田     満       12番   久  住  裕  一   13番   佐 々 木  志 津 子       14番   山  田  武  正   15番   渡  辺  み ど り       16番   小  林  繁  男   17番   井  上  慶  輔
欠席議員(なし)
説明のため出席した者        市     長    久   住   時   男        副  市  長    山   本   俊   一        会 計 管理者兼    池   山   廣   喜        会 計 課 長        企 画 調整課長    岡   村   守   家        まちづくり課長    田   伏       智        総 務 課 長    金   井   薫   平        市 民 生活課長    長 谷 川       仁        税 務 課 長    星   野   豊   明        産業振興課長兼    清   水   幸   雄        農 業 委 員 会        事 務 局 長        建 設 課 長    田   辺   一   喜        健 康 福祉課長    池   山   久   栄        病 院 事 務 長    大   橋   耕   一        ガ ス 上下水道    平   賀   大   介        局     長        消  防  長    岡   村   勝   元        教 育 委 員 会    神   林   晃   正        教  育  長        教 育 委 員 会    野   水   英   男        事  務  局        教 育 総務課長        教 育 委 員 会    中   田   仁   司        事  務  局        学 校 教育課長        教 育 委 員 会    星   野       隆        事  務  局        こ ど も 課 長        監 査 委 員    高   橋   和   徳        事 務 局 長
事務局職員出席者        事 務 局 長    齋   藤       勝        副 参 事 兼    山   谷       仁        議 事 係 長                         主     査    水   嶋   奈 津 子
               午前10時00分  開 議
山田武正議長 これより本日の会議を開きます。
  現在の出席議員17人全員であります。

諸般の報告
山田武正議長 最初に、諸般の報告をします。
  まず、本定例会において付託した議案について、各常任委員会委員長から審査報告書が提出されています。
  次に、産業厚生委員会に付託した請願第5号については、委員会から閉会中の継続審査申出書が提出されました。
  次に、追加議案として議員から意見書案1件が提出されていますので、後ほど審議をお願いします。
  以上をもって諸般の報告を終わります。

日程第1、議第 97号 見附市手数料条例の一部を改正する条例の制定につ
            いて   
     議第 98号 見附市火災予防条例の一部を改正する条例の制定に
            ついて  
     議第 99号 見附市立学校設置条例及び見附市立学校施設設備使
            用に関する条例の一部を改正する条例の制定につい
            て
     議第100号 見附市火入れに関する条例の一部を改正する条例の
            制定について
     議第101号 見附市外二組合公平委員会を共同設置する地方公共
            団体の数の減少及び見附市外二組合公平委員会規約
            の変更について
     議第102号 平成22年度見附市一般会計補正予算(第6号)
     議第103号 平成22年度見附市国民健康保険事業特別会計補正
            予算(第3号)
     議第104号 平成22年度見附市後期高齢者医療特別会計補正予
            算(第2号)
     議第105号 平成22年度見附市介護保険事業特別会計補正予算
            (第2号)
     議第106号 平成22年度見附市下水道事業特別会計補正予算(
            第2号) 
     議第107号 平成22年度見附市農業集落排水事業特別会計補正
            予算(第2号)
     議第108号 平成22年度見附市水道事業会計補正予算(第2
            号)
     議第109号 平成22年度見附市ガス事業会計補正予算(第2
            号)
     議第110号 平成22年度見附市病院事業会計補正予算(第3
            号)
     議第111号 刈谷田川水防事務組合規約の変更について
     議第112号 刈谷田川水防事務組合の解散について
     議第113号 刈谷田川水防事務組合の解散に伴う財産処分につ
            いて
     議第114号 長岡市との間における定住自立圏形成に関する協
            定の一部変更について
     議第115号 見附市文化ホール指定管理者の指定について
     議第118号 平成22年度見附市一般会計補正予算(第7号)

山田武正議長 日程第1、第97号議案から第115号議案まで及び第118号議案の20件を一括して議題とします。
  各常任委員会における付託議案の審査の結果について委員長の報告を求めます。
  まず、総務文教委員会、小林伸一委員長。
               〔小林伸一総務文教委員長登壇〕
小林伸一総務文教委員長 ただいま議題となっております議案のうち、総務文教委員会に付託されました議案の審査につきまして、その経過及び結果をご報告申し上げます。
  本委員会は、去る12月16日午前10時から委員会室において開会し、説明のため、市当局関係者の出席を求め、委員7人出席のもとで審査に当たりました。
  本会議及び委員会における説明等を参考に慎重審査の結果、議第97号 見附市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議第98号 見附市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について、議第99号 見附市立学校設置条例及び見附市立学校施設設備使用に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第101号 見附市外二組合公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の減少及び見附市外二組合公平委員会規約の変更について、議第102号 平成22年度見附市一般会計補正予算(第6号)中、本委員会関係部分、議第114号 長岡市との間における定住自立圏形成に関する協定の一部変更について、議第115号 見附市文化ホールの指定管理者の指定について、議第118号 平成22年度見附市一般会計補正予算(第7号)、以上8件についてはいずれも妥当なるものと認め、全員一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定しました。
  また、付託議案の審査終了後議会報告第18号、教育委員会の点検及び評価報告書の説明を求めました。教育委員会の取り組みを通して教育の重要性、教育は見附市百年の大計であると改めて認識したところであります。
  以上をもって委員長報告を終わります。
山田武正議長 次に、産業厚生委員会、亀田委員長。
               〔亀田 満産業厚生委員長登壇〕
亀田 満産業厚生委員長 ただいま議題となっております議案のうち、産業厚生委員会に付託されました議案の審査につきまして、その経過及び結果をご報告申し上げます。
  本委員会は、去る12月17日午前10時から委員会室において開会し、説明のために市当局関係者の出席を求め、委員9人全員出席のもとで審査に当たりました。
  本議会及び委員会における説明等を参考に慎重審査の結果、議第100号 見附市火入れに関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第102号 平成22年度見附市一般会計補正予算(第6号)中、本委員会関係部分、議第103号 平成22年度見附市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)、議第104号 平成22年度見附市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)、議第105号平成22年度見附市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)、議第106号 平成22年度見附市下水道事業特別会計補正予算(第2号)、議第107号 平成22年度見附市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)、議第108号 平成22年度見附市水道事業会計補正予算(第2号)、議第109号 平成22年度見附市ガス事業会計補正予算(第2号)、議第110号 平成22年度見附市病院事業会計補正予算(第3号)、議第111号 刈谷田川水防事務組合規約の変更について、議第112号 刈谷田川水防事務組合の解散について、議第113号 刈谷田川水防事務組合の解散に伴う財産処分について、以上13件についてはいずれも妥当なものと認め、全員一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定しました。
  以上をもって委員長報告を終わります。
山田武正議長 ただいまの委員長報告に対して質疑はありませんか。
               〔発言する者なし〕
山田武正議長 これにて質疑を終結します。
  これより討論に入ります。討論はありませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 これにて討論を終結します。
  これより第97号議案から第115号議案まで及び第118号議案の20件を一括して採決します。
  本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 ご異議なしと認めます。
  したがって、本案は原案のとおり可決されました。

日程第2、閉会中の継続審査について(請願第5号)
山田武正議長 日程第2、閉会中の継続審査についてを議題とします。
  産業厚生委員会委員長から請願第5号についてお手元に配布のとおり、会議規則第103条の規定によって閉会中の継続審査の申し出があります。
  お諮りいたします。請願第5号については委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 ご異議なしと認めます。
  したがって、委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定しました。

日程第3、議会議第3号 農業委員会委員の推薦について
山田武正議長 日程第3、議会議第3号 農業委員会委員の推薦についてを議題とします。
  お諮りいたします。議会推薦の農業委員会委員の選出方法については指名推選によりたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 ご異議なしと認めます。
  したがって、議会推薦の農業委員会委員の選出方法は指名推選によることに決定しました。
  お諮りいたします。指名の方法については議長において指名することにしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 ご異議なしと認めます。
  したがって、議長において指名することに決定しました。
  地方自治法第117条の規定によって関議員の退席を求めます。
               〔関 三郎議員退席〕
山田武正議長 議会推薦の農業委員会委員に関議員を指名します。
  お諮りいたします。ただいま指名しました関議員を議会推薦の農業委員会委員として推薦することにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 ご異議なしと認めます。
  したがって、議会推薦の農業委員会委員には関議員を推薦することに決定しました。
  関議員の出席を求めます。
               〔関 三郎議員出席〕

日程第4、議第116号 副市長の選任について
山田武正議長 日程第4、第116号議案を議題とします。
  提案理由の説明を求めます。
  久住市長。
               〔久住時男市長登壇〕
久住時男市長 議第116号 副市長の選任についてご説明申し上げます。
  現在の山本副市長の任期が来年2月18日で満了となります。任期中私の補佐役として、また庁内のまとめ役として活躍いただきました。現在当市は、市民の皆様とともに住みよいまちづくりのため、第4次見附市総合計画の後期に向かい、総合政策の着実な実現が求められております。見附市の将来の方向性を決定する重要な時期とも考えております。引き続き山本現副市長から私の補佐役として頑張っていただきたいと考えておりますので、ご同意いただきますようよろしくお願いいたします。
  以上です。
山田武正議長 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 これにて質疑を終結します。
  これより本案を採決いたします。
  この採決は、無記名投票で行います。
  議場の出入り口を閉鎖します。
               〔議場閉鎖〕
山田武正議長 議長を除くただいまの出席議員は16人であります。
  念のために申し上げます。本案に同意を可とする議員は賛成を、否とする議員は反対と投票用紙に記載願います。
  なお、重ねて申し上げます。投票中賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第72条第2項の規定によって否とみなします。
  投票用紙を配布します。
               〔投票用紙配布〕
山田武正議長 投票用紙の配布漏れありませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 配布漏れなしと認めます。
  投票箱を点検します。
               〔投票箱点検〕
山田武正議長 異状なしと認めます。
  ただいまから投票を行います。1番議員から順番に投票をお願いします。
               〔投  票〕
山田武正議長 投票漏れはありませんか。
               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 投票漏れなしと認めます。
  投票を終了します。
  議場の出入り口の閉鎖を解きます。
               〔議場開鎖〕
山田武正議長 開票を行います。
  会議規則第31条第2項の規定により、立会人に五十嵐議員及び重信議員を指名します。両議員の立ち会いをお願いします。
               〔開  票〕
山田武正議長 投票の結果を報告します。
  投票総数16票。これは、先ほどの出席議員数に符合しております。
  そのうち、賛成 14票 反対 2票
  以上のとおり賛成が多数であります。
  したがって、第116号議案 副市長の選任についてはこれに同意することに決定しました。

副市長就任のあいさつ
山田武正議長 次に、山本副市長から発言の申し出がありますので、これを許します。
               〔山本俊一副市長登壇〕
山本俊一副市長 ただいま私の副市長の再任につきまして、議会のご同意をいただきまして、大変ありがとうございました。今後も久住市長が進めます見附市のまちづくり、市民の方々がこのまちに住んでよかったと、そしてまた引き続き住みたいと、そういったまちづくりに議員各位、そして市民の皆さん方から、また職員から協力いただきまして全力を尽くしていきたいと思います。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。大変ありがとうございました。

日程第5、議第117号 人権擁護委員候補者の推薦について
山田武正議長 日程第5、第117号議案を議題とします。
  提案理由の説明を求めます。
  久住市長。
               〔久住時男市長登壇〕
久住時男市長 議第117号 人権擁護委員候補者の推薦についてご説明申し上げます。
  現委員の村田陸泰さん、来年3月31日をもちましての任期が満了いたします。引き続き人権擁護委員候補者として推薦いたしたいので、議会の意見を求めるものでございます。任期満了までまだ日数がございますが、法務大臣への推薦の日程上、次の議会では間に合いませんので、今回提案させていただきました。ご同意を賜りますようよろしくお願いいたします。
山田武正議長 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
               〔発言する者なし〕
山田武正議長 これにて質疑を終結します。
  これより本案を採決いたします。
  第117号議案 人権擁護委員候補者の推薦については、これを適任とすることにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 ご異議なしと認めます。
  したがって、第117号議案 人権擁護委員候補者の推薦については、これを適任とすることに決定しました。

日程第6、発議第8号 TPP交渉参加反対に関する意見書の提出について
山田武正議長 日程第6、発議第8号を議題とします。
  提案理由の説明を求めます。
  11番、亀田議員。
               〔亀田 満議員登壇〕
亀田 満議員 お手元に配布してあります発議第8号につきまして、提出者としてご説明を申し上げます。
  政府は、去る11月9日に包括的経済連携に関する基本方針を閣議決定し、この中でTPP、環太平洋戦略的経済連携協定については関係国との協議を開始すると判断しました。余りにも唐突な決断に農業者を初め国民は不安を募らせています。我々は、工業製品の輸出拡大や資源の安定確保を否定するものではありません。しかし、我が国が貿易立国として発展してきた結果、さらに世界で最も開かれた農産物輸入国であり、食料自給率は先進国と比較して著しく低下しています。このような中、関税の完全撤廃を目指すTPPを締結すれば、日本農業は壊滅的打撃を受け、食料自給率も急落することが予想され、国民の大多数が望む食料自給率の向上に逆行することは明らかです。さらには、関連産業や地域雇用の縮小、農業の持つ国土保全や環境維持など多面的機能の喪失等その打撃は極めて深刻です。
  以上のことから、政府におかれては国会等で十分な協議を行わずTPP交渉への参加を行わないように強く要望し、内閣総理大臣ほか関係大臣に意見書を提出するものであります。
山田武正議長 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
               〔発言する者なし〕
山田武正議長 これにて質疑を終結します。
  お諮りいたします。ただいま議題となっております発議第8号については、会議規則第37条第3項の規定によって、委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山田武正議長 ご異議なしと認めます。
  したがって、発議第8号については委員会の付託を省略することに決定しました。
  これより討論に入ります。討論はありませんか。
  16番、小林繁男議員。
               〔小林繁男議員登壇〕
小林繁男議員 ただいま議題となっております発議第8号 TPP交渉参加反対に関する意見書について反対の立場で討論をいたします。
  政府が検討するトランス・パシフィック・パートナーシップ、TPP協定参加の是非をめぐって国論が二分されております。農業をどうするかを論点にTPP推進派と反対派に分かれ、議論が沸騰しております。
  日本農業の現状を見ると、農業生産額は世界第5位、先進国中では米国に次ぐ農業大国であります。フランス6位、ドイツ13位よりも多く、農業大国と呼ばれている17位のオーストラリアの3倍強あります。日本最大の農業圏、北海道だけを見ても、TPPの参加国、ニュージーランド31位と同等で、農業が盛んな36位のアルゼンチンより大きいのであります。2位、3位の茨城県、千葉県の両県を足した生産額は37位のデンマーク、43位のスイスよりも大きい農業経済の規模であります。世界の農産物貿易は、毎年10兆円規模でふえております。新興国での農産物の需要増大は、とどまるところを知らないのであります。その総額は、日本の農業生産額8兆円の12倍、106兆円に及びます。しかし、日本の世界輸出シェアはわずか0.2%にすぎません。最大の輸出先である親日の台湾でさえそのシェアはわずか3.5%であります。その伸び代は、果てしなく広いものであります。
  伸長する世界の農産物貿易額のうち、TPP参加済みと参加協議中の9カ国が5分の1の20兆円強を占めております。その9カ国の過去20年の農産物輸入額の伸び率を見ると、TPP諸国の中で最も成長著しいベトナムが1,445%と断トツトップ、1位。TPPを締結すると日本農業が壊滅する原因として一番恐れられているオーストラリアは9,250億円も輸入しています。輸入額は日本の6分の1ですが、人口も6分の1。つまり人口1人当たり農産物輸入額は、日本と同じ規模であります。米は、純輸入国で120兆円も輸入しており、年々ふえております。和食レストランも定着し、日本米の有望輸出先の一つであります。農業生産のないシンガポールは229%増の8,112億円。発展著しいマレーシアは489%増の1兆500億円。米国は野菜、果物の輸入額は2兆円、畜産物は8,000億円、穀物が6,000億円を超える輸入大国であります。先進国の中で唯一人口が伸長し、伸びている米国は、これからも胃袋が大きくなり、成長、成熟市場であります。中国の農産物の輸入伸び率は517%で世界第5位であり、その額は6兆円に迫り、既に日本の農産物輸入額を超える規模になっております。
  TPP断固反対の農業壊滅論の根拠、農水省の衝撃的な試算、農産物の生産額は4.1兆円減少、食料自給率が14%に低下し、雇用が340万人減少する、関連産業への影響も含めてGDPが約7兆9,000億円減少、実質GDPを1.6%押し下げるとあり、一方内閣府の試算では参加した場合実質GDPが6.7兆円、1.36%増大と正反対であり、どちらが正しいのでしょうか。農水省が試算する生産額の生産減の4.1兆円のうち、約半分が米であります。その減少額は、1兆9,700億円になると主張しますと、これは最新の米の生産額、農水省発表の農林水産基本データ集による平成22年11月現在よりも大きくなっているのであります。つまりTPPに参加すると現状の米農家の全出荷額がゼロになるというどころか、マイナス7億円になるという計算になります。お米をただで配って、さらにその人に追い銭を上げない限りこんな数字はなりません。
  我が国の経済成長の中で、農業は弱い産業だというレッテルが張られ、農業は補助金と高関税で保護されており、自由化すれば大量の農産物が日本に流れ込んでくるといったイメージが先行しております。世界経済発展の中で農産物の貿易の量は確実に急伸しております。食料安保と自給率向上を中心とした鎖国農政は、農業が自力で発展するチャンスを奪うのみならず、日本を世界の潮流から取り残させるだけの愚策であり、WTOも保護主義を減少、撤廃する方向に動いているし、FTAの締結も進んでおります。国の務めは、健全な産業として農業が自立的に発展できるような枠組みを整備し、農家の活力がより発展できる市場を広げるために世界各国とパートナーシップを結んでいくことが大切であると考えるのであります。
  したがいまして、発議第8号 TPP交渉参加反対に関する意見書提出に対して反対いたします。議員各位のご賛同をよろしくお願いを申し上げます。
山田武正議長 15番、渡辺議員。
               〔渡辺みどり議員登壇〕
渡辺みどり議員 私は、委員会で発議されたこの意見書案に賛成の立場で討論をいたします。
  まず、菅内閣、菅直人首相が突然言い出したTPPの参加への検討は、農業者のみならず地域経済を担う広範な方たちから反対の今意見がわき起こっているのが事実だと考えます。アメリカ、オーストラリアなどを含めた9カ国によるTPP交渉、自由化の例外を一切認めず、関税の完全撤廃を参加国に迫るものです。日本が参加すれば、アメリカなど農業大国からの輸入も完全自由化されるのは避けられません。農業生産額の減少は4兆1,000億円、08年の48%、農業自給率は40%から14%へ、340万人の雇用が失われる、これは農水省の試算です。また、農水省の試算でもTPPに参加すれば農業が壊滅的な打撃を受けることは明らかです。農村も国土も、そして環境も荒れ果てても構わないという亡国の政治だというふうに私は考えます。自由貿易化に乗りおくれるなと強く求めているのは日本経団連です。輸出大企業のもうけのために国民の食料を犠牲にし、農業と農村を切り捨てるのは絶対に許せないことだと考えます。
  今世界は、食料は自由に輸入できる時代ではありません。自由化一本やりでなく、食料主権を確立し、農業の多面的発展に力を注ぐべきだというふうに考えます。政府はそのために全力を尽くすことを訴え、また私は地元JA、農業団体の皆さんが自分たちの生活、そして農業を、またこの地域の土地を、大地を守る、その立場から必死に訴えているこの意見書、TPP交渉参加反対に関するこの意見書は妥当だというふうに考えます。議員各位のご賛同お願いをし、討論といたします。
山田武正議長 ほかに討論はありませんか。
               〔発言する者なし〕
山田武正議長 これにて討論を終結します。
  これより発議第8号を起立により採決します。
  本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
               〔賛成者起立〕
山田武正議長 起立多数であります。
  したがって、本案は原案のとおり可決されました。

山田武正議長 以上にて、本日の日程は全部終了しました。
  これにて平成22年第6回見附市議会定例会を閉会します。
               午前10時41分  閉 会